無生無滅
クリストファー・ノーランの作品は、TENET以来でしたので非常に楽しみにしていました。オッペンハイマーの評論を見る限り、評価は非常に辛辣なものが目立ちます。 過去の作品からわかるように時系列がゴチャゴチャで、観る側の能力が問われるような脚本がノーランの特徴かと思われます。 個人的にはそのような作品に対して魅力を感じるので、今回も微かにそれを期待して観てみました。 まず鑑賞してみての感想ですが、良い意味で裏切られました。時系列がバラバラなのは共通している中で、裏切られた部
【イメージだねぇ😊】というお話! まずは私たちが普段何気なく使っている、「イメージ」について少し考えてみたいと思います。 ところで私たちのイメージは、一体どこから湧き出してくるのでしょうか? イメージとは、例えば「あの人はたぶん〇〇な性格だと思うんだよね」とか、「私が思ってたのと全然違うんだけど!」などの普段は気にもせず無意識に湧き上がる思考の創り出したもののことです。 ではそのイメージはなぜ自然に湧き上がるのか、その手がかりとしてある番組を例に解き明かしていこうと思
【LIGHTHOUSE〜灯台】Netflix 最近Netflixで見た星野源さんとオードリーの若林さんが出演している、「LIGHTHOUSE」がめっちゃワクワクする番組だったのでシェアしておきます。 二人が月に一度会って「悩み」を相談し合う内容なんですが、何が起こるかわからない中で蓋を開けてみれば自分自身の奥底にある暗澹たる心の内を吐露するトーク番組に仕上がっています。 地上波では絶対に見られない二人の素顔がそこにあり、広告主が不在のNetflixならではの「本当に見た
まだ数日お盆休みがつづく中、めずらしく予定がなかったので「どうしよ?」と考えていたら深谷(埼玉県)の単館映画館(ミニシアター)で面白そうな映画がやっているのを発見! 表題にある通り全盲の方を題材にしたドキュメンタリー映画です。しかも監督さんの舞台挨拶まであるじゃないか。 「めちゃ観たい」 お昼ごろから上映開始なので急いで支度をすませて電車に乗り込みました。 そして到着した、ここ深谷シネマは単館の映画館だけあり、とてもこじんまりとしています。50席ほどの劇場内はすでに満
いきなり物騒なタイトルで驚きましたか? 本当かどうかは最後までお付き合い頂ければ嘘か誠か判断できるでしょう。今日はちょっと少なめの1500文字でございます😭 さて今日の関東地方は曇り空で少し肌寒い日でした。 ふと朝トイレに入っていた時「ロープーウェイに乗ろう」と思い立ち、電車で谷川岳を目指しました。 と言っても今日の目的は殺し屋の仕事ではありません。間接的には多少なり関係しているかもしれせんが、直感的に北を目指しました。 理由はどうあれ前回の投稿にもある通り、行くことは
こんにちは、しゅうちゃんです。 つい最近のことなんですけど、たまたまYouTubeを見ていたらメチャメチャ気になる本に出会いました。 主人公は犬です。 このストーリー、簡単に説明しておきますね。なんと犬が《さとり》を開くというトンデモなお話しでございます。 気になりますよね? 最後まで読んでしまったあなたには、今回のテーマ《運命は決まっているのか?》の答えを知ることができます。 実はすでにここまでの文章に強力なメッセージが含まれています。最後までなぜあなたは読んで
文明が繁栄してきた根源的な理由のひとつに『恐怖』があると思います。 なぜならば「現状のままではいけない」という恐れから、あらゆる行動が生まれてきたと思うのです。 ですから恐怖はわれわれ人類にとっての原動力と捉えることもできそうですね。 ある人にとっての恐怖は違う人にとっておなじ恐怖なのかと言われると必ずしもそうではないはずです。 例えば誰にでも訪れる『死』というものに対して、捉え方や考え方というものはそれぞれに存在すると思います。 生命の死に対して恐怖を感じる人もい
Amazonと逆の道を行くヘンテコな店 東京都江戸川区に一風変わった本屋さんがある。最近はスマホを片手に翌日もしくはその日の夕方には買ったものが手元に届く時代です。 そのような時代にあって実店舗で、しかも少量仕入れで店長が自ら厳選した書籍のみを扱うという「ガンコなお店」に行ってきました。 その店舗は清水克衛店長が運営する「読書のすすめ」です。 以前YouTubeのオススメに出てきたことから読書のすすめさんを知り、かねてから直接お会いしたいと願っていました。 私が運営
私たちは今の現状を受け入れられらない時、何かになろうとイメージします。 何かとは「今とは違う自分」であり、願わくば今よりも条件の整った状態、つまり今よりも優れた自分になりたいと願う。 これは深く観察していくと驚くべきことに気づくはずです。それは『時間』です。 過去・現在・未来 今は(あるいは今までは)納得できないけれど、未来のいつかは必ず自分自身が納得できるような人間になっていたい。 それは願望であると同時に、今の自分を否定していることにも気づかず。 絶えず私たち
間違った人を見つけたならば、それは自分。苦しんでいる人を見つけたならば、それは自分。喜びに包まれている人を見つけたならば、それは自分。人を傷つけている人を見つけたらならば、それは自分。この世の中に他人は存在しないという事実を知った時、人は初めて略奪するものが無いことに気づく。
何も劣ってないし、不足してないし、自信を無くす必要もない。頑張れなくても、挫折しても、挑戦できなくても、成功者になれなくても、成し遂げられなくてもそれでいい。『私』とは、そんなもので証明できるような存在ではないのだから。何かしなくてはと思っているうちは欲しいものだらけの世界の中。
熱海という少し足を伸ばせばいつでも来られる場所に来ています。今回なぜか51歳にして初めて宿泊します。 JR東日本の上野東京ラインで自宅の最寄り駅から乗り換えなしで直通で来られるようになり、2通りしかないグリーン車の料金形態を上手に利用して追加料金800円で快適な旅がはじまりました。 私が住む埼玉は海無し県であり、草を食んで病気を治す県民にとっては茅ヶ崎辺りから海が見えはじめただけで、テンションはすぐにマックス状態になります。 私はここ数年、鉄道が旅の移動手段の要になって
2020年の秋頃から自分を取り巻く環境が目まぐるしく変化しています。自ずから変化を望んでいたのではなく、たまたま変化が訪れた。 当初はそう思っていました。 しかし最近になり色々な出来事をひとつひとつ丁寧に整理してみると、やはり自分から掴みに行っていた様にしか思えなくなってきました。 「変化」というと、通常は置かれている状態が好転する場合にのみ用いられると思います。しかし自分の場合は全てにおいての『変化』が訪れたことを指し、しかもそれらを丸ごと受けいれている自分というもの
【YUKA YUKAの世界】 3時間も電話し続けるなんて、以前の自分だったら信じられないことです。 しかし、それは心の底から楽しいと思えたから。 彼女は、 6歳の時に一型糖尿病を発症して、26歳の時に初期の網膜症と診断され手術を受けるのですが、緑内障を併発し視力を失い、27歳で全盲となったYUKAYUKAさんこと広山侑加さんが電話のお相手です。 僕は先月はじめて彼女の存在をニシトアキコ学校のLIFE class(ニシトアキコ学校 LIFEclass)を通して知り、F
いま湯船に浸かっていて、ふと思ったことを綴っておきます。 昨年の4月から自分自身には幾度となく言い聞かせてきたことがあり、いま感じていることは「終わってねぇな」という一言に尽きていて、それを思えばただただ苦しくなる自分と、なんだか俯瞰してケタケタと笑う両方の自分が居て、これもまた赦せる兆しなのかなと思っています。 「自己犠牲」、 そう思えば少しは気が紛れます。 昨年の春に昇格を逃し、上がれた人を羨む自分が心底イヤになり、その行き場を失った怒りをどう扱っていいのか誰にも相
今朝方おもむろにスマホを開くと、友人からFacebookのメッセージが入っていた。 「大変なことになってきちゃった」 おっと、どうしたんだろう? 文面には詳しい内容も見当たらず、何度かのやり取りにおいても、具体的な内容は教えてくれない。 詳しいことは、今夜ビデオ通話を通して相談したいということだった。 「ほう、なるほど」 まぁ、大体こういう相談は楽しい結末になるって 決まっているものだ。何故だか理由は分からないけれど、いつもそうなっているのだから、そうとしか思わない