他人同士が家族になる不思議
自分のこと、子どものことを書いたので、次は一緒に暮らす猫たちのことについて書いてみよう。我が家の猫は3匹、皆10年以上一緒に暮らしている。時に脱走し捕物帖さながら探し回ったり、おしっこが出なくなって病院に駆け込んだり、、、と生き物と一緒に暮らすことは簡単ではないけれど、これだけは言える。猫たちがいなければわたしは今頃色んなプレッシャーに押しつぶされて自分らしく生きていないだろう。猫って相談相手として本当に優秀だと思う。前職の10年間は何かしら猫に相談していた気がする、笑。ほんとにかわいくて頼りになる大切な家族です。
猫紹介
猫① 茶色い毛並みとながいしっぽが特徴。13歳。気まぐれが過ぎるけどいちばん長い付き合いもあってか、落ち込んでいるときは必ず身体のどこかがくっついていて、その暖かさで救われることもある。生後3週間ごろに隣の隣町で保護され、その後すぐにうちに来た。子が産まれてから主役が交代してしまった感があるけど、のんびりと猫らしく暮らしている〔と思う〕。子がまだ新生児だった頃、寝ているわたしを起こしにきた直後、子が泣くという不思議なことが何度かあった。あと絶対子には手を出さないのもすごい。さすが頼れる姉さんやで。子が夫と外出したり、保育所へ行ったらすかさず膝に乗ってくるの、たまんねぇです。かわいすぎか。
猫②キジトラの双子の片割れ。12歳。当時、村の養魚場に親子で住み着いていて、2匹罠にかかってしまった。当時小学生だった養魚場の息子さんが小さな虫かご(!)にびしょびしょでくっついて震えている小さい2匹を連れてきた。色の変わった豚肉も一緒に入ってた。
その子が泣きそうな顔で『じぃちゃんが、山に捨ててこい、川に捨ててこいって言うんだ…』と言う。そんな事言われたら引き取る意外の選択肢はない。先住猫いるし一度に2匹だし多頭飼いか〜とか色んなことを考えたけどすぐ引き取った。この時は里親を探すつもりでいた。そのまま隣の隣町(猫①の主治医)まで行って、いろいろ検査やら虫下やらワクチンやらをしてやっと帰ってきたのを覚えている。なんせ人が怖くて威嚇がすごい。診察室を逃げ回ってアルコールぶち撒けたの忘れられない。診察券を作るから名前教えて、と言われてまだ無いから今付けます…フーフーシャーシャー威嚇するからフウとシャア(別に赤くない)にします!とか言ってもう…長い付き合いデスネ。5年くらい一緒に暮らしてやっと抱っこできるようになった。すぐ逃げるけど。
養魚場では猫は魚を傷つけるから、容赦なく駆除してしまうことも多い〔村って怖い〕。この10年ちょっとでだいぶ変わってきたけれど、狩猟文化の残るこの村の、動物に対する冷たさみたいな、そういうところは好きになれない。
そんな猫②は本当に穏やかな性格で、子がけりけりしても怒らない。猫①が大好きでいつも寄っていくけど猫パンチを喰らってすごすごと戻ってくる。尻パン待ちでいつも尻尾をピン!としてスタンバイしている。かわいい。
猫③キジトラのもう1匹。こいつはもう、、『ヒト』が怖くてひどい。うちに来るお客さんは最低5回来ないと姿すら見せない。いつもコソ泥みたいな歩き方でびくびくしているけれど、一番猫っぽいなとも思う。
野良猫時代の癖なのか、食べるのがとても早くて、結果毎日吐いている。猫ゲッポ、探すのが大変だからもう少しゆっくり食べてほしい。。。誰も取らないからさ。
それでも、子には優しいしほかの猫に比べると撫でてもらうのもブラッシングしてもらうのも好き。あと声がかわいい!高い声で「にゃにゃ~ん」と、とても猫っぽくなく。片割れのフウちゃんは割と低い声で「おわ~~ん」となく。兄弟なのに不思議。
猫たちがいなくなった時
猫たちがいなくなったら、わたしは何を思うだろうか。寂しい、悲しい以外の感情が湧いてくるのかな。しばらく屍のように暮らして、テレビやネットでふいに人様のうちの猫を見て泣いたりするんだろうか、、とそんな事をふと思う時がある。
家猫の寿命が伸びたとはいえ、人間のそれとは比較にならない。あと10年一緒に暮らしてほしいけれど、いつ何があるかわからないから先を見据えて今を大切にするように心がけている。とりあえず1日2回は猫を吸う。
この季節、猫を吸うと毛がすごくて笑っちゃうね。部屋に掃除機かけると毎日毛玉取れるもんね、すごい量だ。
猫といえば黒猫チェルシー好きだった。。。
そんなわけで、いろんな理由があるにせよ家族になったからには猫だって幸せにしてやりたい。外には出してあげられないけれど、家の中の自由はあるはず。今この瞬間に君たちが幸せならそれでいいのだ。シニア用のご飯少し高いけどいいのだ。尿路結石用のご飯ちょっと高いけどいいのだ。そのために働くのだ!