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6歳と考える、アフリカの貧困。
先日、仮病を使った長男。
無事、卒園式を終えました。
そんな長男N君と、母の突然の思いつきで、こんな会話をしたのでご紹介させてください。
*****
BS1の「ザ・ヒューマン」という番組を録画しました。
NPO団体テラ・ルネッサンス理事長の活動を通して、ウガンダの貧困と飢餓を取り上げた番組。
私ひとりでひと通り観た後、長男がアフリカの飢餓をどう考えるのか、試しに一緒に番組を観てみることにしました。
ナレーションがなく、字幕解説のみだったので、
番組の冒頭を観ながら、わたしが解説。
母:「アフリカではお腹がすきすぎて死んじゃう人がたくさんいるんだって。」
母:「N君ならどうする?」
N君:「うちのものを分けてあげる」
と言って、おもちゃスペースへ行き、ぬいぐるみを持って
N君:「これは?」
すみっコぐらしのぬいぐるみ。。。
回答に困る母:「それもいいかもしれないけど、N君の分けてあげたいものと、アフリカの人たちが欲しいものって違うかもよ~」
そして、ウガンダの貧困地域での食糧配給の様子を観ながら
母:「ほら、あの人たち(NPOスタッフ)が配ってるの、豆とか油とか塩とか…だよ。」
N君:「そしたら…リンゴは?うちにいっぱいあるから。」
(補足:青森の親戚から毎年たくさんのリンゴが送られてくる我が家)
リンゴ!!!!!
再び回答に困る母:「う~ん、うちのリンゴはアフリカに運んでいる間に腐っちゃうかも…」
N君:「じゃあ、水とか麦茶は?牛乳は?牛乳は健康に良いよ!」
三度回答に困る母:「牛乳、賞味期限がなぁ~」
N君:「じゃ、賞味期限見てくる!!!」
と言って、台所へ行こうとする長男。
ちょちょちょいまてーーー!と、引き止め…(笑)
慌てる母:「ママ、アフリカの人たちの住所知らないから、うちからは送れないんだ~。
だから、ママが小さいお金をあのおじさんの会社(=テラ・ルネッサンス)に送るから、同じように小さいお金を送る人がたくさん集まると大きなお金になるでしょ。
で、その会社がママたちの代わりにたくさんの食糧を買ってくれて、アフリカの人たちに配ってくれるんだよ。」
6歳にもわかる単語で説明するのは、なかなか難しい…。
N君:「ふ~ん。」
母:「じゃあ、N君はアフリカの人たちにお手紙書いてみたら?」
N君:「わかった!」
そして書いてくれたのが、このお手紙。
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【ぎゅうにゅう おいしくて けんこうになりますよ。 Nより】
※母が修正・加筆
感心する母:「じゃあ、このお手紙、この会社の人に伝えておくね」
というところで、長男は普通の6歳に戻って、別室に遊びにいきました。
*****
6歳の脳で持てる最大の知識と思考をフル回転し、考えてくれた提案やお手紙。
この日考えてくれたこと、すぐに忘れてしまったとしても、
記憶の片隅に1ミリでも残ってくれていればいいな…。
どれもこれも、自分でもイヤになるくらい頭の固い大人のエゴだけどね。
そして、
牛乳が現地で本当に求められているかは別として…
牛乳は美味しいし、健康にいいよね!
日本の美味しい牛乳、いつかアフリカの人たちに届くといいね!!
本日もお読みいただき、ありがとうございます。
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