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「遅食」も個性のひとつ?
最近、おふざけ盛りの次男(4歳)の食事のスピードが遅い。
家での食事だと、1時間超えは余裕。
同居する義父母は「早く早く!」と急かし、
夫は「いいぞ、ゆっくり食べろ。テレビ見る時間が減るだけだからな。」と積極的な諦めを採用している。
そんな息子の姿を見て、わたしは複雑に思う。
わたしも物心ついたときから、「遅食」なのだ。
どんなに頑張っても早く食べられない。
母を散々困らせた。
*
ただ、息子とわたしの大きな違いは、
息子は保育園の給食では早い方らしいのだ。
だし、もっと幼いときは食事のスピードは速かった。
なので、息子の今の遅食は一時的なもの(注意散漫とか)だと思っている。
が、わたしは、給食でも遅かった。
正真正銘の「遅食」だ。
昼食後のお昼休みでみんなが校庭で遊んでいる間も、居残って食べていた。
遅れた食器を返却しに給食室へ行くと、すでに給食のおばちゃんたちが片づけを始めていて、「遅くなって、ごめんなさい。」と言って食器を置いていくのは、罰ゲーム以外のなにものでもなかった。
遅食仲間がいれば、ちょっと心強かった。
どんなに頑張っても早く食べられない。
「早く!」と言われても、早い食べ方がわからないし、
現にわたしは早く食べようと頑張っているのだ。
*
ある担任の先生は、「飲み込む力が弱いのかなぁ」と言った。
それはあながち間違いでもなくて、
大人になった今も、錠剤の薬は1錠ずつしか飲み込めない。
飲み会で、みんなが3杯飲む間に、わたしは1杯が飲み終わるくらい。
大人だからある程度はコントロールできるけど、
人並みの食べるスピードに合わせようとすると、ちょっと頑張らなければいけない。会話を楽しむ余裕はなく、食べるのに必死にならなければいけない。
*
早く食べようと自分では頑張っているのに、「早く!」と言われれば、幼心も傷つく。
そのくせ、早く食べる方法は教えてくれないし、教えてくれたとしても、飲み込む能力が人よりちょっと劣っているため、真似できない。
で、大人になったら「スローフード」などという習慣が良しとされている。
なんだんだよ、って話。
*
今、
ちょっと、コミュニケーションが苦手、
ちょっと、光や音に敏感
ちょっと、じっとしていられない、
そんなちょっと個性が強い子どもたちに対する歩み寄りが進んできていることを聞きます。
ちょっと、食べるのが遅い。
こんな子どもたちにも、歩み寄りの気持ちと配慮が必要なことに、大人たちが気づいてほしいと、自分の経験から切に願うばかりです。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
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