そして私は夢に気づかされた。
「ATMってどこにありますか?」
私はとある店のレジで尋ねた。
すると、流暢な日本語を話す外国人女性が、「あの人が知ってる、教えてもらって」と別の人を呼んだ。
店の奥から出てきたその人はとても美人だった。
上品で綺麗で、どこか儚げで。
時が止まるような気がするほどの美女。
私はATMの場所を聞くことを忘れ、息を呑んだ。
彼女は私をみて「こっちにおいで」と店の奥へ来るように手招きする。
私は店の人間ではないし、もちろん知り合いでもなんでもない。
躊躇った。
他のスタッフの顔