長持ちしないけど欲しい!Diorチョーカー
ジュエリーが好きだ。
ただし、コスチュームジュエリー、君たちは一旦保留させてくれ。
本物の宝石や貴金属を使わず、イミテーションストーンや非貴金属で作られたジュエリーをコスチュームジュエリーと呼ぶ。素材ではなく、ファインジュエリーでは難しい多彩なデザインで勝負しているジュエリーでもある。
コスチュームジュエリーは、「ジュエリーは高価で資産価値のあるもの」、「女性が男性にプレゼントしてもらうもの」というのそれまでの常識を打ち破る、アンチテーゼとして誕生した歴史をもつ。
デザインも背景も、私は大好きだ。それでも私が「一旦保留させてくれ」と言うのには、ある理由がある。
それはずばり、耐久性。
コスチュームジュエリーには、はっきり言って耐久性がないのである。
値段が安いならばまだいい。私が特に買うまいと思うのが、「ハイブランドのコスチュームジュエリー」である。数年のうちに劣化が免れないにもかかわらず、普通に数万円する。
しかし、そんな私がそのデザインにあらがえず購入した、ハイブランドのコスチュームジュエリーが、ひとつだけある。
それは、ヴィンテージのDiorのチョーカー。
初めてネットで目にした時から、そのデザインに心を撃ち抜かれてしまったのだ。
ヴィンテージ品のため、現在Diorで買うことはできない。そのため私はそれから約1年にわたり、ネットの海をさまよった。さまよい続けた。メルカリ、ヤフオク、ebay、Etsy、すべてみた。くだんのチョーカーは、たまにオークションサイトで出品されている。
しかし問題は、その状態だった。年数がたっているので「パールが禿げています」、だったり「金属が変色しています」という記載があることがほとんど。
新品同様を手に入れるのは不可能だ。なぜならフェイクパーツが使われているから。フェイクパーツの剥げやベタツキを防ぐのは至難の業なのだ。ハイブランドのヴィンテージは、一度逃してもまたどこかで出会える可能性が十分あるため(もちろんアイテムにもよる)、焦らずじっくり吟味して探した。
そして私はついに手に入れた。やっと状態と値段に納得出来るものに巡り会えたのだ。
さて、このチョーカーの魅力はなんといってもデザインのユニークさ!パール×チェーンの組み合わせは今や定番と言ってもいいぐらいだが、当時Diorのデザイナーだったジョン・ガリアーノがこれをデザインしたのは約20年前。ジョン・ガリアーノは1996年から2011年までDiorのデザイナーを務めていた(最後は差別発言が原因で解雇されてしまったが…)。彼の特徴であるドラマチックで挑戦的なデザインが顕著に現れている。
パールを多く見せるか、チェーンを多く見せるかでまた雰囲気が変わる。ベロアのリボンも、タグのようなチャームもキュート!秋冬にも活躍してくれる。
さて、そんな見た目はパーフェクトなこのチョーカー。唯一の問題が、先にも挙げた劣化問題。いっそ淡水パールとかに取り替えてしまいたいが、「手を加えてしまったら、もうそれはそのそのブランドの作品ではない」と思っているので、どうしたら良いものか考えあぐねている。
しかしその問題を差し引いても、見た目が好きすぎるアイテムで、結局ヘビロテしている。
・愛用歴:3年
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