マキシマリストのお買い物日記

モノこそ思い出。

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ミニマリズムは死んだ。マキシマリズムよ、こんにちは。

私はマキシマリストである。しかしそう名乗ったところで帰ってくる反応は、「何それ?」と「ミニマリストの逆ってこと?造語じゃんww」の二択だ(経験談)。 「ミニマリスト」という言葉の浸透ぶりに比べて、「マキシマリスト」という言葉のマイナーさはいかがなものか。 マキシマリストを名乗るからには、まずは「マキシマリストとは何なのか」について皆に知ってもらいたい。 ミニマリストとは「ミニマリズムは死んだ。」とか書いておきながら、すまん。まずは皆ご存じ、ミニマリストについての復習から

    • 長持ちしないけど欲しい!Diorチョーカー

      ジュエリーが好きだ。 ただし、コスチュームジュエリー、君たちは一旦保留させてくれ。 本物の宝石や貴金属を使わず、イミテーションストーンや非貴金属で作られたジュエリーをコスチュームジュエリーと呼ぶ。素材ではなく、ファインジュエリーでは難しい多彩なデザインで勝負しているジュエリーでもある。 コスチュームジュエリーは、「ジュエリーは高価で資産価値のあるもの」、「女性が男性にプレゼントしてもらうもの」というのそれまでの常識を打ち破る、アンチテーゼとして誕生した歴史をもつ。 デ

      • NYマダムと心理戦!?派手かわヒョウ柄スカート

        みなさん、ヒョウ柄はお好きだろうか? 私は好きだ。特に秋に着たくなる柄で、これを着ないと秋を越せないと言っても過言ではない。 しかし世間一般では、ヒョウ柄は「大阪のおばちゃんのモノ」ということになっている。 それゆえ、世の中のファッションアドバイスでは、「ヒョウ柄はまず帽子やバッグ、靴など面積の小さいものからワンポイントとして取り入れましょう」と言われることが多い。 私はそれを断固拒否する。ヒョウ柄は「ヒョウ柄です!」主張するべきなのだ。真っ赤や真緑と一緒に合わせて、

        • 2024年「マキシマリスト」を取り巻く状況が変わってきた

          私は、2010年代からマキシマリストを自称している。のほほんと自分の好きなものを買い、誰に読まれずともここで自分の好きなものを紹介してきた。 しかし、久々に「マキシマリズム」や「マキシマリスト」について調べ直してみたところ、状況が変わりすぎていてアップデートしないわけにはいかなくなったので、急遽この記事を書いている。 古参(?)の私がびっくりした、最近の「マキシマリズム、マキシマリスト」について考察していく。 マキシマリズムとは↑まず初めに、マキシマリズムとは何ぞや?と

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        • マキシマリストの愛用品紹介
          12本

        記事

          マキシマリストになるまでを振り返る

          マキシマリストとは、「なるもの」というより「気づいたらなっているもの」と言った方が正しい気がする。 ミニマリストならば、「よし、断捨離しよう」とか「これからはルールを決めて買い物をするようにしよう」とか、意識してある日からミニマリストへ移行する、という感じだと思う。しかしマキシマリストの場合は、「よし、モノを増やそう」といってなるものではないし、欲しくないものをわざわざ欲しがるようにする、というのはちょっとおかしい。 私自身を振り返ってみても、マキシマリストの兆候は幼少期

          マキシマリストになるまでを振り返る

          たかが結婚指輪、されど結婚指輪

          婚約指輪について書いたので、結婚指輪についても書かねばなるまい。 当時の私の結婚指輪に対する認識は、「ただの金属の輪っか」。あんなに情熱を燃やしていた婚約指輪に対して、この結婚指輪に対するやる気のなさ。 それはなぜかと言えば、私が好きなのはダイヤを始めとする宝石であり、基本的に石をつけない結婚指輪には食指が動かなかったから。石もないのに何万~何十万円もかけなくてはいけないのかとちょっと憂鬱だったくらいだ。そんなに石が好きならば、ダイヤなどの石のエタニティリングにするという

          たかが結婚指輪、されど結婚指輪

          はっきり言って使いづらいお気に入りのバッグ

          一泊旅行にいけるぐらいの大きさのバッグが欲しいと思った。 前の記事で「A4が入るバッグが欲しい」と思って、セリーヌのバケットバッグを購入した話を書いたが、それ以来「大きいバッグも中々いいじゃん」と思うようになったのか、今度はもっと大きいバッグが欲しくなった。何も考えずにポンポンモノを入れられるバッグって便利なのでは?と、20代半ばにしてようやく思い至ったのだった。 ただ、「大きいバッグを買いに行こう」と思い立って出かけたわけではなかったが、何となく新宿ルミネを物色していた

          はっきり言って使いづらいお気に入りのバッグ

          人とはちょっと違う通勤バッグを探して

          バケットバッグというのか、巾着バッグというのか知らないが、とにかく私はコロンとしながらも自立するこの形のバッグが大好きだ。特に社会人になってからの私の通勤バッグはほぼこれ、と言っても過言ではない。 事の発端は、会社に持っていける大きさのバッグがない!ということだった。私は極小バッグ主義である。極小バッグ主義とは、「バッグは小さければ小さいほど良い」という思想をいう。今私がそう決めた。 小さいバッグばかり好むせいで、A4サイズの書類やパソコンが入るバッグをほとんど持っていなか

          人とはちょっと違う通勤バッグを探して

          これぞ「一生もの」のトレンチコート

          ブランドへの憧れ、みたいなのがほとんどない。 そんな私が唯一憧れているブランド、それがYves Saint Laurent(イヴ・サンローラン)である。 厳密にいうと、ブランド創設からムッシュー・イヴ・サンローラン本人が退くまでの期間(1961 - 2000初頭あたり)のYSLに憧れている。この期間内だったとしても、本人がデザインしていない、ライセンス品やエディ・スリマンがデザインしたであろうプレタポルテには興味がない。つまり、ブランドのYSLというより、デザイナーとして

          これぞ「一生もの」のトレンチコート

          婚約指輪をめぐる攻防

          婚約指輪は、条件を決めて夫と私2人で選んだ。それが夫の希望でもあったし、私の希望でもあった。 そりゃあ、「私は何も知らない状態で、彼が突然ひざをついて箱をパカっとしたら、まさに欲しかった理想の指輪が出てきた」というのが最高だけど、こだわりの強いマキシマリストにそれは起こり得ない。「サプライズ」と「理想の指輪」、どちらも欲しいというのは無理である。 ここで自分の頭の中だけで作り上げてきた理想を押し付けても、相手にとっては「いや知らんがな」だろう。大切な人との関係がこじれるこ

          マキシマリストにまつわる5つの疑念。

          広く知られているミニマリストと違って、マキシマリストは知名度が低く誤解も多いように感じるので、今日はマキシマリストにまつわる疑念を解いていきたいと思う。 大前提として、これだけ知っておいていただきたいのは、マキシマリストの定義は、買う量よりかは、その一つ一つにどれだけ思い入れがあるのか、「そのモノが好き」という気持ちの熱量が人より多い人のことだということ(まあ買うも量も多いけど!)これだけ覚えておいていただければ、以下は全て同じ事を言っているだけ。 Q1、大量に買い物をす

          マキシマリストにまつわる5つの疑念。

          作った人の顔が見えそうなビーズブレスレット

          2017年、私はガーナにいた。 それは学問のためだったけれど、勉強より何より私を魅了したのは、人々のカラフルで気合の入ったファッション。ガーナを始めとする西アフリカでは、最近日本でも人気になっているパーニュと呼ばれる伝統柄の布で普段着をオーダーメイドするのが普通なのだ。「普段着」と言っても、女性は派手な柄のドレス、男性も派手な柄のスーツ。日本ではまず見ることのできない色彩の暴力。最高。 私は初めての「アフリカ」に圧倒されながらも、日本のメディアで見る飢えや紛争に苦しむ人々

          作った人の顔が見えそうなビーズブレスレット

          駒込リサイクルショップの思い出ワンピース

          特技がある。リサイクルショップに鼻が利くのだ。 リサイクルショップというのは、皆が不用品を何でもかんでも売りに来るような、家具もCDもおもちゃも古着も、1円以上で売れるものは全て取り扱ってます、みたいなそういう庶民の味方のお店のことだ。大手チェーンの場合もあれば、商店街の一角でひっそりと個人が経営していたりもする。私は結構そういうところで、ヴィンテージなんかを探したりする。 「ヴィンテージ」というと、高円寺や吉祥寺のようなおしゃれエリアのこれまたおしゃれで若干敷居の高いお

          駒込リサイクルショップの思い出ワンピース

          何枚でも欲しい、ハンガリアン刺繍のブラウス

          刺繍に目がない。 それがヴィンテージの刺繍ならば、尚更目がない。 そしてそして、それが東欧や中欧の伝統刺繍だと、もっともっと目がない。 今回の子は、70年代ハンガリー刺繍のブラウスなのだ! Etsyで出会い、かれこれ5年使用している。 Etsyというのは、海外のオンラインショッピングのプラットフォームのことである。簡単に言うと世界版の楽天みたいなもので、世界中の色々なお店が登録していて、そこでアイテム検索をすれば、横断的にアイテムを探すことが出来る。このブラウスは、

          何枚でも欲しい、ハンガリアン刺繍のブラウス

          店主との交渉で勝ち取った?アンティーク小箱

          前回に引き続き、今回もフランス・ストラスブール留学時代に私の元へやってきたお品のお話。 フランスに留学したことで「古いもの」が好きになった私は、蚤の市に夢中になった。フランスならばどの街でも蚤の市は開催されてて、私の住む街ストラスブールでは、夏季は水曜日と土曜日の週2回、街の中心広場で開かれていた。色々な人が色々なものを持ち寄って、自分のテーブルや地面に並べて売っている。レトロな扇風機やラジオ、アンティークの刺繍の布に精巧なカメオ…。ひとつひとつに物語がありそうな品々に、私

          店主との交渉で勝ち取った?アンティーク小箱

          150回は着たし、これからも着ていくワンピース

          今年はアニバーサリーイヤーである。 何のアニバーサリーかというと、とあるワンピースを着始めて、ちょうど10年になるのだ。 22歳の時に購入し、今年晴れて32歳。ひと夏に平均して15回は着ているから、15回 x 10年=150回!おめでたい! 出会いはフランス、その中でもほぼドイツと言っていい都市ストラスブール。世界遺産に登録もされているその美しい街に、私は留学していた。 初めてのヨーロッパ生活。フランス語の勉強もそこそこに、私はあるものに夢中になっていた。それが古着屋

          150回は着たし、これからも着ていくワンピース