読書記録『イシューからはじめよ』
『イシューからはじめよ』は、問題解決のための思考法について書かれた本です。
本に書いてあることは分かるんだけど、この本が難しいのか、それとも自分の理解力が足りないのか……なかなかスッと頭に入ってこなくて、結局２周しました（笑）。
本書の主張を一言で言えば、「本当に解くべき問題（イシュー）を見極めることが、生産的な仕事の出発点である」ということ。
多くの人は、与えられた仕事をそのままこなしてしまいがちです。しかし、やみくもにタスクをこなすのではなく、「そもそも何を解くべきか？」を考えることが最も重要であり、それが生産性を大きく左右するのだと著者は説いています。
仕事の生産性 ＝ 「イシュー度 × 解の質」
本書では、仕事の生産性を 「イシュー度 × 解の質」 で考えることが提案されています。
• イシュー度 … その課題を解決することで得られる影響の大きさ
• 解の質 … その課題に対して、どれだけ明確で精度の高い答えを出せるか
この掛け算で成果が決まるわけですが、
多くの人は 「解の質を上げよう」 と頑張るんですよね。
でも、そもそも 「その仕事、本当にやる価値ある？」 ってところから考えないと、
どんなに頑張っても「イシュー度ゼロの仕事」に時間を使ってるだけ、つまり 「超無駄な努力」 になってしまうわけです。
グサっときますね…笑
印象に残ったポイント
① 「イシューを見極める」ことの重要性
たいていの仕事には、重要なものと、そうでないものが混ざっています。しかし、多くの人は「なんとなく目の前の仕事を片付ける」ことに集中してしまい、本当に価値のある仕事ができているかどうかを考えていません。
本書では、まず 「そもそもこれに取り組む意味があるのか？」 を問い直すことが、最も生産的な働き方につながると強調されています。
② 「アウトプットからの逆算」
本書では、「ストーリーラインを設計する」ことの重要性が語られています。
仕事を進めるとき、多くの人はとりあえず情報を集めたり、手を動かしながら考えたりしがちですが、それでは時間がかかるばかりで、ゴールにたどり着けるとは限りません。
まず、「どんなアウトプットを出すべきか？」を考え、そこから逆算して必要なプロセスを組み立てることが大事だと本書は述べています。
③ 「情報収集の優先順位」
「とりあえず調べる」ではなく、 「本当に必要な情報は何か？」 を見極めることが大切だと書かれていました。
何でもかんでも情報を集めてしまうと、重要なデータが埋もれてしまうだけでなく、時間もムダにかかります。本当にクリティカルな情報にフォーカスすることで、よりスピーディーかつ質の高いアウトプットが可能になるのです。
チームで問題解決するときのポイント
本書では、チームで問題解決を進める際の重要な考え方についても触れられています。
特に印象的だったのは、「常に立ち帰れる場所を用意しておくことが大事」 という話。
チームで進めていると、いつの間にか方向性がブレたり、論点がズレたりすることがあります。そうならないために、 「そもそも私たちは何を解決しようとしているのか？」 を常に確認できるような指針を持つことが大切だと書かれていました。
例えば、プロジェクトの初期段階で「この課題を解決することで得られる成果は何か？」を明確にしておけば、途中で迷ったときにも立ち戻ることができます。
まとめ
『イシューからはじめよ』は、仕事の効率化を超えて、 「どの問題に向き合うべきか？」 という根本的な問いを投げかける本でした。
特に、「何をやるか」ではなく 「何をやらないか」を明確にすることの重要性 を再認識できたのは大きな収穫でした。
日常の中でも、「とにかく頑張る」ではなく 「本当に意味のあることに集中する」 という視点を持つことが大切だと感じました。
これからも、無駄な努力を減らし、より本質的な課題に取り組んでいきたいと思います。