雪の日のピットインはきょうだいの絆が試される
朝起きると雪が積もっていた。
…良かった、冬タイヤに変えといて。
今週はじめの予報で、全道各地に木曜、雪が降る予報だった。連休だったため、すでに次の日は火曜。翌朝、一番に電話してその日にタイヤの交換とオイル交換をお願いした。
今年は例年より暖かいためか、タイヤの交換が周りの知り合い調査だけど、割と遅め。11月に入ってからという人がほとんどだった。
木曜は仕事が休みだったが、乳がん検診の予定が入っていたので、午後から1時間ほどの場所にある病院に行かなくてはならず、できればその前に交換したいと思っていた。
無事に交換でき、天気がいい日が続いたので、その後火曜の夕方震えながら仕事から帰ってきてタイヤを洗い(2台分)、翌夕方またもや、がたがた言いながら、夕方タイヤを袋にしまう(2台分)。
一連の流れがようやく終わったと思ったその晩、外が静かだなと思いカーテンを開けると吹雪いている。…どおりで寒いわけだ。
翌朝、屋根の上にうっすら積もる程度だった。こりゃ、1時間の病院ドライブもなんとか行けるなと思い、ゴミ出しのため外に出ると、何やらお隣車が3台も止まっていてものものしい。
よく見ると、お隣の奥さんの車のタイヤを、大勢が取り囲んで替えているところだった。どうも奥さん、まだタイヤを替えていなかった様子。
普段、一人暮らしのようだが、ピンチの時には近隣に住む弟妹が即座に集まる団家族の絆をみせる。この間は、朝の除雪に、花壇の寄せ植え…今回はタイヤ交換のようだ。
こういう時の兄弟の絆が本当にスゴイ。その辺歩いてたら目を逸らしそうになるくらい強面の弟さんは、おそらく姉の一声にすっ飛んできて、寒い朝だろうがなんだろうが、タイヤ交換を行い、見事にピンチを救う。
今朝は御兄弟みんなで、仕事で朝を急いでいるお姉さんの出勤時刻に間に合わせるため、タイヤを交換をする。一連の流れはまさにピットインしたF1のレーシングカーのよう。
タ、タラタラタラタラタラ…とゴミを持ったままの、ワタシの頭の中でF1のあのメロディが流れてくる。
ワタシが何個かゴミをを家の外に運んでいると、そのうちに車も人もキレイに消えていた。
強面だろうがいくつになっても弟は弟。姉の命令には絶対服従である。
そして姉もきっと見えないところで、このきょうだいのために、何かしてきたあるいはしているのだろう。
家族のドラマは家族の数だけそれぞれある。どんな事があったのか、途中から引っ越してきたワタシにはよく分からないが、姉弟妹の家族愛を思いがけず朝から見させてもらい遠方にいる自分の家族を思い、少し羨ましくも思う。
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