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24時の異国の香り

皆様こんばんは。
今日も一日、お疲れ様です。

先日ファイターズ、伊藤大海投手が135球を投げ、完封勝ち。リーグトップの13勝。あの強心臓、スタミナ!!濃い顔立ち、全てが男前でしたね〜!(首元のジャラジャラも気になる)

そう、濃い顔立ちと言えば…
(無理矢理…)

20年前、都会に住んでいた頃。
夜の高速バスで実家から都会の自宅に戻る際、私の隣に途中から濃い〜顔立ちの外国の方が乗ってきました。

その方、しばらくだまっていたものの、降りる3つくらい前に、つたない英語で話かけてきて…

どうやら私の実家の隣町のインド料理店で働いていたけど、この度大宮の友達のインド料理店に転職すると(おそらく)。しばらく聞いているうちに、今日の宿を予約していないため、困っている。一緒に探して欲しい、といった内容かと。

そんな急に言われても。
見ず知らずの方ですし…

当時私は新婚さん。
都会の新居には夫が妻の帰りを今か今かと待っている。

うまく断るための英語もとんと浮かばず。これ以上の細かいやりとりはもう限界を超えていた。だからといってやましい感じは顔色からうかがえず。言動からも全くわかない。

そうだ、夫を呼ぼう!!
夫はインドに旅行した際、現地の人に間違えられた、生粋のインド顔。
休日で家にいる夫にSOS。バスから降りると、しばらくして何事かととんできた。

状況を簡単に説明し、カレとのやりとりは任せることに。しばらく会話するも、結局カレの今日の泊まる宿を探す。

休日最終日。
日はとっくに暮れている。
果たして今日中に見つかるのか…

何件かあたっては断られ、しばらく歩いていると、街の裏通り、10部屋あるかないかの小さなホテル。外国語の案内もあり、そこで空き室を見つけることができようやくカレとも別れる。

私たち休みの日に何やってんだ…

実家から自宅に戻るだけの帰省帰り。
何故か異国の香りを嗅いでいた。重たい足どりで都会の雑沓を本場のインド人、エセ小さいインド人(夫)、顔のっぺり族の3人で、さまよい歩く。

家にたどり着いた時には、日付が変わり、同時に魔法は解けた。目の前にそびえ立つ、すすけた団地の前の、猫の額ほどの庭付き2LDKアパート。玄関横の自販機の明かりがやけに眩しい。

次の日、目が覚め、満員電車に揺られ、また日常が始まる。ふと、立ち止まり昨日の出来事を思い出す。
あのインド人は今頃大宮で友達に会えたのか…

それ以来、私が一人で帰省をする時、また突然呼び出されるのではと、心配しながら帰りを待つ人がいる。
















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