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【Episode0-㉕】 離婚を決心させたのは、未来への保証ではなく辛い現実(前半)
50代で幸せな再婚をするまでの
シングルマザーのストーリー
〜結婚時代編~
二級建築士試験はまず1次試験として学科が「建築計画」「建築法規」「建築構造」「建築施工」の4科目あります。
インテリアコーディネーター試験と重なる科目は取り組みやすかったのですが、
問題は「建築構造」で物理の計算を解く必要がありました。
高校時代、理数系は赤点ギリギリだった私にとって大きな壁だと頭をかかえました。
しかしながらそんな心配は杞憂に過ぎず、(建築士の)学校で1から学べたことでむしろ得点源となる科目になりました。
大人になって本気で学ぼうとするのと、
学生時代イヤイヤ勉強させられていたのは雲泥の差があると痛感しました。
歳を取ると物覚えが悪くなるなどと言われますが、勉強したいときが勉強のし時ですね。そのため模試でもいい結果が出ていて、
そのまま1次試験は合格できました。
そして2次試験は図面になります。
インテリアコーディネーター試験でも図面は書いていましたが、これは全く別物といっていいほど難易度が高いものでした。
まず図面に関しては素人の私には時間内に書き終わることさえ不可能に近かったです。
そしてただ書くだけではなく、建ぺい率や容積率を計算しながら図面を考える…おまけにその年年に課題が決まっており、
この年は“吹き抜けのある家”でした。
(これまた計算が大変!)
しかしながら私は、来る日も来る日も書いて書いて書きまくりました!
やがて時間内に収まるようになり、
インテリアコーディネーター時から課題の太く濃い線も引けるようになりました。
学校に提出したものも良い採点が付くようになり、一次試験と同じく合格圏内と言われるまでになりました。
そして迎えた二次の設計製図試験、
私は順調に書き進め時間内に書き終える事ができました。
最後まで見直しが肝心と、細部まで出来上がった図面をみていると…
容積率の計算がおかしい事にきづきました!
パニックに陥り半泣きになりましたが、
諦めずに計算式とそれに合わせて図面の修正をしました。しかしながら慌てて直したことは一目瞭然で、汚い消しゴムのあとや計算式はどうすることもできませんでした。
採点者の方は沢山の図面を見るから、
綺麗で見やすい図面さえ書けていれば
合格するよ。
本当のところは不明ですが、学校で先生が言っていたことを思い出し絶望的な気持ちになりました。
私の二次試験の結果は“不合格”でした。
次回:離婚を決心させたのは、未来への保証ではなく辛い現実(後半)