Webライターになりたい【原体験】と【きっかけ】
今日は、ちょっと長く書こうと思います。
皆さんは
どのようなきっかけで
文章を書く仕事に
就かれたのでしょうか?
正直めちゃめちゃ興味があります。
以前から
長男の自閉スペクトラム症成長記録を
書きたいと思っていました。
この度めでたく成人したので
本人に許可を取るため
「事実に基づいて書いてもいい?」と聞くと
「いいよ」とあっさり。
(ただし身バレしない程度にね♡)
ただ、これでは
「書きっぱなし」にすぎず
なんだかモヤモヤした気持ちになりました。
これだけでは、
何だか、どうも、
自分の気持ちが成仏しないようで
しっくり来ないのです。
統一感のない
自分のnote記事一覧を
客観的に見ると
突然
Webライターになりたいと
宣言しており
何だか血迷っているような
印象すらあります。
アウトプットの場に選んだnote。
どうせなら
本当に思っていることを
成仏するまで書いてみよう。
本日メインで書きたいことは
何故Webライターになりたいか
心に秘めた【原体験】と
背中を押された【きっかけ】の
ふたつについて長々と気が済むまでとことん書きたいと思います。
書かずには終われない【原体験】のできごと
小2の運動会後
学年全体で「運動会の感想文」を書く授業がありました。
私が書いた内容は、団体競技の段ボールキャタピラーについて。
4人1組(男子2:女子2)になり、横一列複数が同時スタートし
輪になった段ボールの中で前進し速さを競うものです。
当時は、遠足でも、運動会でも
男子と女子が、それぞれ背の順に並び
横になった人と自動的にペアが組まれます。
段ボールキャタピラーのチームも、いつもの顔ぶれです。
毎回この瞬間
チームやペアを決める時が
本当にいやでたまりませんでした。
クラスのヤンチャな男子A君と、ほぼ毎回ペアになるのです。
成長期のこども達。
時々、背の高さが変わり順番が入れ替わるのですが。
淡い期待もむなしく、私たちはいつも「お決まりのペア」でした。
落ち着きのないA君は今でいうADHDそのもの(だと、推測します)。
遠足の時もペアになり
先生からの手をつなぐようにとの指示に
私の手をちぎれんばかりにギューッと握り続けました。
「痛いからやめて」と言っても
泣きそうな顔になっても一向にやめず
ただへらへら笑っているA君。
落ち着きがない反面
お調子者で明るく面白くてクラスの人気者でした。
ペアにしかわからない苦悩を抱えていた当時の私は
人知れず、A君のことを心よく思っていませんでした。
何故A君はいやだと言うことをやめてくれないんだろう?
痛い手つなぎ以外でも、貸した消しゴムはかえって来ないし
乱暴に物を扱ったりするのもいやでした。
今になって考えると、
A君は、ただ単に手を握る力加減を知らなかっただけで
私の顔を見て笑ったのも
どうしていいか分からなかっただけかもしれません。
借りた消しゴムや乱暴に物を扱うことも
多動や衝動性から来ていたのでしょう(と、勝手に推測)。
そんなA君に対して、ちょっとした仕返しができる!
「運動会の感想文」にそんな思いを込めようと
密かに心に誓い書き上げました。
後日、国語の時間に突然
「今から上手に書けていた人の感想文を読みます。」
と、先生がいいました。
また、誰の作品かは伝えずに読むとのこと。
(上手く書けていた内容)について
・4つに分けられた文章の構成がとてもすばらしいこと。
・素直な気持ちが書かれていること。
・その場に居るような臨場感が伝わる文章であること。
・みんなのことも書いていること。
と、黒板に書きながら説明をはじめました。
小2の当時は習っていない
【起承転結】から構成される文章の説明でしたが
先生はわかりやすく
4つの文章と表現し
みんなもこうやって書いてねと締めくくります。
へー。すごい。
そんなお手本みたいな文章が書ける子がいるんだ。
ぜんそくで休みがちだった私は
直近の算数のテストで
「長方形」を⇒ながしかく
「正方形」を⇒ましかく
と、解答して全部✖をくらったばかりなので
絶対に自分ではないと勝手に思い込んでいました。
では、読みます・・・
「私は、とても嬉しかった・・・・・」
先生が冒頭部分を読みました。
その瞬間、「誰の?」とクラスがざわざわしはじめます。
私の感想文かーーーーーーーーーーい!!!
顔が瞬時に真っ赤になるのがわかり
同時に「マズイ・・・」と
全身から冷や汗が吹き出しました。
そう、何を隠そう(心に誓っていた通りですが)
私は、感想文を使って間接的に
いつもいやな気持を直接言っても聞き入れてくれない
A君をここぞとばかりにディスっていたのです。
しかも、「私」ではなく「みんな」と書き
個人の責任逃れをしようとしたチートな文章でした。
「バレたら」まずい・・・
でも、黙っていたらバレない・・・
どんな文章を書いたか
真っ赤になった顔でうつむいたまま
懸命に思い出します。
・【起】書き出しは・・・「私はとても、嬉しかった・・・」
青空の下と、書いた記憶・・・
やっと終わった嬉しさの感想・・・
(特に問題なしっ、セーフ!)
・【承】これは!・・・ 「練習中クラスの男子がいつも逆走していた」
「みんな困っていた」
特定の男子のせいで「チームはバラバラ」
ここ↑
けっこう意地悪な文章です。
ここぞとばかりに、先生に訴えかけるように
【みんなが】逸脱する行為をする男子に困ると
チクチク書いたような気がします。
(まずい!)
・【転】ここでも!・・・「ガタゴトと音をたてながら・・・」
段ボールキャタピラーの中の様子を書きます。
普段ふざけている男子も真面目にやっただの
本番ではじめて前に進めただの
体が持っていかれそう・・・だの
先生にしか読まれないと
たかをくくって、かなり上から目線の文章
(かなりまずい・・・そして恥ずかしい・・・)
・【結】ここで挽回・・・ ディスってばかりもいられないので
保護者が見ている中
本番でみんなで力を合わせて
成し遂げたことが嬉しかった。
ひとりでは出来なかったなどの内容。
こんな気持ちをありがとう・・・的な
↑ 懺悔の気持ちを付け足し
いい子で終わろうとする
ざっくりと、このような内容でした。
当時は、【起承転結】の意味も理解しないまま
終わって嬉しい⇒困ったことをするA君⇒当日はまとも⇒とりあえず褒める
今考えても上から目線な文章
こんなことを書いてしまった自分に後悔しきりです。
ただ、
先生から、事前に相談も無く読まれてしまったこと。
先生だけに感想文を利用して
「A君に困ってる」と伝えたかっただけなのに
前触れもなく公然とみんなの前で
意地悪な気持ちをばらされることが
とてつもなく悔しく、そして辛かったのです。
クラスがざわつくなか先生は続けます・・・
内容が【承】の困った男子の部分が読まれると
クラスのほとんどがザっと一斉にA君を見て
A君も「これ俺やーーー!」と無邪気に叫びました。
そして「これ誰が書いてん、お前か?お前か?」と
チームひとりひとりに
立ち上がって聞いてまわります。
チームは4人。
2人が首を横に振れば、
残りは私しかいません。
やばい、バレた・・・
オワタ・・・
私は、とうとう
机の下に潜り込み
シクシクと泣き出してしまいました。
心の中は
「先生みんなの前で突然読むなんてひどい」
「事前に相談もなかったのもひどい」
「A君ディスってしまってごめんなさい」
「みんなって書いてごめんなさい」
「偉そうに書いてごめんなさい」
「みんなに泣いてるところ見られて辛い」
整理がつかなくごちゃごちゃになり
ただただ泣くしかありませんでした。
今考えると、かなりのHSPな女の子でした。
教室がどうなっていたか記憶はありませんが
先生が突然「今日はここで終わり」と
誰が書いたか告げられることなく終了。
てか、机の下で泣いている私でほぼ確定やん・・・
泣きながらも
えっ!
【承】の部分で
さんざんディスってるところで終わるん?
【転】では当日真面目なA君も登場するのに
【結】でフォローしてるのに
こんな辱めうけてまで・・・そして
最後まで読まへんのかーーーーーーーーーーい!
と、心の中でツッコミを入れる自分もいました。
突然中断する授業にクラスが凍り付く中
無邪気にA君が
「えーーー!俺、最後まで聞きたかったなぁ~」と
いつものふざけた感じで言って
どっと笑いが起き
和やかな雰囲気で授業が無事に終わりました。
我ながら、よーく覚えてるなぁと感心しますが
授業中にクラスの子の前で泣いたのも
机の下に潜りこんだのも
後にも先にも、この1回きり。
これが、なぜだか
文章を書きたくてたまらない
内なる炎が燃え続ける【原体験】の話でした・・・
書くことに背中を押された【きっかけ】
ママ友の息子君・・・
ギフテッドのB君は超絶な天才。
とある分野でもかなりの天才で
かつ多彩でマルチな才能があります。
天才過ぎて、ぶっとんだ面白すぎるエピソードは
個人プライバシー保護の観点から
詳しく書くことはできません。
美容院でたまたま
B君の話をしたところ
美容師さんが呼吸困難になるほど
笑っていました。
それで、お察しください。
B君は小学生の頃から
好きな研究の息抜きに
小説を書いていました。
(その、小説も面白い、けど、プライバシー保護で書けません!)
つい先日
ママ友と会いましたが
その頃の小説が世に出て収益化されているとのこと!
えーーーーーーっ!
すごっ!
そして
読者から「つづきはまだですか?」と
催促されているとのことでした。
小学生の頃から
好きな研究や文字を書くことで
自由に生きていたB君。
自分の中で好きなことは
「できない」
「やれない」と
勝手にルールを作っていたような気がして
今からでも間に合うかなと
いてもたってもいられない気持ちになりました。
私もB君のように
やりたいことをやってみたい。
それが背中を押された【きっかけ】の話でした・・・
何故Webライターなのか
以前から
(依頼者)(読者)(書く人)の
(書く人)になりたかった。
それは【原体験】から
(依頼者)は先生
(読者)はA君やクラスの子。
(書く人)はあの頃の私。
そこを、やり直したかったのかもしれません。
文章の内容はともかく・・・
先生から「上手に書けていた」と認められたことは
机の下でシクシク泣きながらでも
相当嬉しかったことを覚えています。
そして、生きていく中での自信にもなりました。
また、A君が無邪気に
「つづきを聞きたかった」と
言ってくれたことにも助けられました。
ディスっていたのに・・・
今から
登場人物、全員集めてやり直すのは
無理なので
依頼者や、読者に満足してもらえる
文章を書きたい。
それが【原体験】からくる
Webライターになりたい思いです。
夢が叶った先にはどうなるのか
アラフィフになっても
夢があることは嬉しいことです。
1回でもWebライターで
依頼をうけ
仕事が完結したら
気持ちが成仏して
ふらふらどこかに行ってしまうかもしれません。
正直、その時になってみないと
わかりません。
それも
B君が教えてくれたように
自分の人生だから
責任の持てる範囲で
やりたいことを
やれればいいかなーと思ってます。
まとめ
普段はかなり忘れっぽいのですが
【原体験】だの
【きっかけ】だの
昔のことなのに
よーく覚えている自分に驚きました。
40年程前に
褒められて嬉しかったことが
なんとなく心の中に残っていることにも
驚いています。
文章を書く仕事をしたい
後付けの理由を一生懸命
書いている気分にもなっています。
ただ、
あの頃の机の下で泣く自分の姿は
何だかとても不憫だったので
今日ここで文章を書くことで成仏させ
そーっと連れ出して
「大丈夫だよー♪」って言ってあげたいです。
机の下に潜ってシクシク泣く姿は
防衛機制の退行。
そして退行⇒昇華させたかった。
当時言葉にできなかった思いが
今なら言語化できるような気がしています。
そして、安心してください!
今ではSNSで好き勝手書ける
想像もしていなかった
おばちゃんになっていますよ。
後日談ですが
「お決まりのペア」は
突然解消されます。
A君は
私がぜんそくで欠席してるときに
突然引っ越していきました。
クラスの子が
お前のペア、今日おらんやんけーと言ったら
「最後に会いたかったなぁー」と
言ってくれていたそうです。
後からみんなが口々に教えてくれました。
ペアが解消された喜びよりも
寂しさや罪悪感のような
気持ちがありました。
みんなに愛されていたA君。
どこまでも、素直で可愛いA君。
あの時受け入れるキャパがなくてごめんね。
あー、ずいぶんとすっきりしました。
noteを投稿する度に
心の奥底にあるチクっとしていた古傷の
正体が判明した気がします。
文章を書きたい理由を書いたつもりが
まるでB君の小説のようになってしまいました。
ここまで読んでくださった方。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
まったねー!