しゅくろーさんに聞く 「自分らしく生きるということ」
先日YouTuberのしゅくろーさんにお会いした。その経緯はというと、丁度一年前に遡る。
一年前、何気なくみていたYouTubeのおすすめ欄にしゅくろーさんの動画が流れてきた。「恋愛も人生も願いを叶える人になるたった1つの条件」と題された動画。これを観たことがきっかけで私はTwitterを始め、morgenを名乗るようになり、今日までこうして発信してきた。しゅくろーさんは私にとって大きな一歩を踏み出すきっかけをくれた恩人とも言うべき人なのだ。
そんなしゅくろーさんに感謝の気持ちを伝えたくてTwitterのDMで連絡をとり、そうしてダメ元でお会いできないか尋ねた所、今回の対話が実現した。
しゅくろーさんはサラリーマン時代に家を手放してシェアハウスで生活したり、知り合いが1人しかいない土地で著名な方の講演会を企画して僅か3ヶ月後に250人ものお客さんを集めたり、会社を辞めてからYouTubeを始めて半年でチャンネル登録者数10万人を突破したりと、当時の私の想像を遥かに超える経歴の持ち主で、紛れもなく雲の上の人だった。だけど動画で発していたメッセージはとても人事だとは思えなかった。自分らしく生きる人と距離をとり、ただ指を咥えて眺めていただけだったあの頃の自分にとって、しゅくろーさんの動画はあまりに鋭くて心に刺さった。感動と衝撃でしばらく泣いていた事を覚えている。このままじゃだめだ、嫌だ、と初めて本気で思えた日だった。
そうしてしゅくろーさんがきっかけで何か自分も好きな事について発信したいと思いTwitterを始め、今では18000人もの人が見てくれるようになった。恋愛相談や人生相談をしてもらえるようになり、しゅくろーさんとまではいかずともひとりの発信者として多くの人と繋がれるようになった。そして、1年足らずで憧れのしゅくろーさんに会ってお話できるまでになった。私にとってこれはちょっとした奇跡だと思う。あの時動画を見て「わぁ世の中には凄い人がいるんだな〜才能ある人は違うな〜」で済ませずに、私もこんな風になりたい、どんなことでもいいから興味のあることを見つけて行動してみようって思えた自分を褒めたいなと思う。
少し話が逸れてしまったから本題に戻る。しゅくろーさんは普段恋愛についての動画を沢山出されているけれど、私はそれ以上にしゅくろーさんの生き方に大きな感銘を受けていて、そう言った部分について伺いたいと思っていたから今回のnoteのテーマもあえて恋愛ではなく「自分らしく生きるとは」というものにした。このテーマは私が発信するようになってから最もよく聞かれることで、私自身の永遠のテーマでもある。
お話を伺って、自分らしく生きるために必要なステップが大きく分けて4つあるなと気づいた。ここからはその4つについて具体的に記していこうと思う。
①自分の得意, やりたいを見つける
まずは何と言っても自分について知る所からだ。自分は何が好きなのか、どんな事に興味があるのか、どんなふうに過ごしている時が幸せなのか、そういう事がわかっていると自分で自分の機嫌を取れるようになる。考えても分からないという人におすすめなのは「休みが一日あったら何をしたいか」「思いがけず一万円手に入ったら何に使いたいか」「疲れた時に食べたくなるもの,無意識にとる行動はあるか」等、具体的な質問を投げかけてみること。そうすると、案外すんなりと浮かんでくるかもしれない。しゅくろーさんとお話して心動かされたのは、あらゆる事に対しての能動的な姿勢だ。どこからか幸せが降ってこないかな〜とじっと待つのではなく自分から幸せを探しに行く、今の状況何とかならないかなと思う暇があれば自分の手で環境を変えてしまう。自分らしく生きる人は皆、欲求が自然な形で行動に直結しているのだと思った。
②自分の決めたことを信じて突き進む
しゅくろーさんは常々、自分の直感を大切にしていると仰っていた。人からどう思われたいかを考える前にまず、自分がどういう自分でいたいかを大切にする、そうすれば自分らしさを守ることができる。印象的だったのは「やる自分かやらない自分か、どちらが良いか考えると自分はいつも やる自分 を選びたいと思う」という言葉。失敗する可能性より後悔する可能性をなくしたい、そういう所が挑戦し続けられる秘訣なのだろうなと思った。
これは私の考えだけど "直感を大切にする"場面って案外生活の中に沢山あったりする。朝ご飯を食べるかパンを食べるか、赤い服を着るか白い服を着るか、どの道を通って駅まで行くか、学校の帰りどこへ寄って帰ろうか、誰と何を喋ろうか、日記に何を描こうか… そんな小さな選択の積み重ねが、私らしい生活に繋がるような気がするのだ。
③褒められることで自信をつける
自分の決断に自信を持つときにも、何か行動を起こす時にも、人に何かを伝える時にも、背中を押してくれるのはそれまでに蓄えてきた "自信" だと思う。その中で大きな割合を占めるのが褒められる経験だ。しゅくろーさんも、自分のこれまでの行動は全て褒められた経験に後押しされて出来たと言っても過言じゃないと仰っていた。ただ元々何も意識せずとも褒められる部分というのはそれで良いけれど、なかなか認めて貰えなかったり、気づいて貰えない部分もあるはずだ。だからこそ、そんな時に大切になってくるのが①と②で記した、自分の強みを自分で見つけてそれを信じることだと思う。
都合の悪いことから全て目を逸らし、自分を変えようともせずただただありのままの自分を受け入れてくれと嘆く人がいたら、どう思うだろうか。そんな自分自身を"これが私だ!"と無理やり押し付ける人をみたらどう思うだろうか。 自分らしさと自分勝手さは紙一重なのだと私は思う。
だからこそ、自分を磨く努力が必要で、努力するフィールドを間違えないことが大切で、他人に認めて貰えずとも自分自身で自分を認めてあげることが自分らしく生きる事に繋がる。誰にも観て貰えない時期に自分を奮い立たせ正しく努力していたからこそ、いざ成果となって現れた時に貰える他人からの褒め言葉が心に沁みるし、それがまた挑戦するための活力となる。無の中から有を作り出せるのは自分しかいない、だからこそ強くなれるのだとも思う。
④モチベーションを保ち努力を継続する
なんだかんだこれが一番大切なのだなと、話を伺っていて改めて実感した。しゅくろーさんは "行動する人が全体の10%だとしたら、それを継続できるのは1%くらいだと思う" と仰っていた。正にそうなのだと思う。何かがきっかけで行動することは出来ても、その時の気持ちを忘れずに自分のスイッチを絶えずONにしておくことは想像以上に難しい。しゅくろーさんご自身の成功の秘訣というのは、当たり前のことをただ愚直にやり続けてきたからで、自分は何も特別な人間ではないのだ、と動画の中でも今回お話した中でも仰っていた。それほど続けるということのハードルは高く、裏を返せばそれさえできれば希少な存在なのだいうことでもある。
自分らしく生きる、ということは特別な人間にのみ許された特権ではない。その足枷を作り出しているのは紛れもなく自分自身なのだ、と今回お話して改めて痛感した。自分がやりたい事をみつけ、それに自信と責任を持って努力する、他人に認められずとも自分だけはそれを信じぬき、そうして得た他人からの承認は努力のモチベーションに変えていく、その工程を、行動を取るか取らないかは全て私次第なのだ。
しゅくろーさんが仰るようにある日突然魔法の力が手に入る事なんてない。挑戦する勇気が持てないのなら変わらない自分自身を受け入れるしかないし、いつか他人が自分を変えてくれることを望むのなら自分丸ごと他人に捧げる覚悟を持たねばならない。
変わり続ける自分か、変わらない自分か。
努力し続ける自分か、努力しない自分か。
そして自分らしく生きる自分か、他者や環境に身を委ねる自分か。
所謂成功する側の人、私たちが特別だと羨むその人たちは皆、初めから特別なのではない。人生のあらゆる局面で前者を選び続けた人なのだと思う。
有難い事にフォローしてくれる人の中には、私を憧れだと言ってくれる人が何人もいる。本当に本当に嬉しい事だなといつも噛み締めている。だけど、私は貴方が思うほど貴方とかけ離れた人間ではないし、私のアカウントを好き好んで見てくれる皆さんなんてきっと私と似ている所が沢山ある。だから、私を特別だと思うのなら同じように貴方も特別なのだ。私を憧れだと思ってくれるのなら、貴方もきっと誰かの憧れになれるのだ。
私もつい一年前までは本当に何にも持たない、しがない大学生の一人だった。今だって何も特別な人間ではないのだけど。Twitterで憧れる人たちをフォローし、リプすらことすら恐れ多い気がして、静かにその人たちの生活の断片を羨み眺めていた。一年後の今、あの時眺めていた人たちと繋がったり、向こうからフォローしてきてくれたり、私の投稿が好きなのだと言ってもらえるようにまでなったのだ。これは紛れもなく、一年前の何にもなかった私が行動して得られた結果だ。
人生何があるか分からないしどう転ぶかなんて分からないけれど、本当はそれらは全て自分次第なのかもしれないな、とお会いした帰り道に考えていた。
運命というものはきっとあって、それはとびきりの幸運だけではなく時にどうにもならないような困難や嘆くことしか出来ないほどの苦しみを連れてくる。だけど忘れてはいけないのは、その運命を生かすも殺すも全て自分の手に委ねられているのだということ。
自分、という存在もまた運命に似ている。生まれた時から決まっていて、どうにも出来ない部分だってきっと沢山ある。それでもそんな自分をどう生かしていくか、どんな自分として変化していくかを決めるのは自分自身だから。運命に甘んじることも悲観することもせず、自分のなりたい姿を模索しそこに向かって突き進んでいけたら、きっと今より自分らしい自分が見られるのだと思う。
このnoteが、自分らしさを模索する人や自分らしく生きたいと願う人の救いに少しでもなれたら。そして、私自身がしゅくろーさんをきっかけに1年間で大きく変われたように、私も変わっていけるのだと希望を持ってくれる人が一人でもいたら嬉しいなと思います。