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4月4日(日)5ヶ月前のこと
窓を開けていた。
日曜日にふさわしい雨。
二度寝から起きてしばらくの間、ベッドの上で雨の匂いと鳥の声に微睡んでいた。
雨の日の寝起きの空気は、どうしてあんなにも至福で満たされるんだろう。湿気の多い空気とどこからか運ばれてきた土の匂いで、ぬるいお風呂に浸かっているときのような、ぼうっとして緩んでいくような。
ずっとこの時間が続けばいいのになあ、と思いながら重い身体を起こした。
街ゆく人が、傘をぷか
4月1日(木)桜の絨毯と神社
家にこもっているのもなんだしなと思って、夕方に少しだけ近所を散歩をした。
散った桜で道が綺麗に彩られていた。
風に吹かれてコロコロと転がる花びらは、まるで追いかけっこをしているようだった。可愛らしいと思う。
桜は満開の頃より少し散ったくらいが好きだな。
若葉が出てきた桜の木はやさしさの塊みたいで見ているとホロホロになる。
花びらの絨毯を歩いたり、風や車の通りで舞い上がってキラキラとしているのを
3月27日(土) 見渡す限りの春
散歩に出かけた
どこを見渡しても春だった
目が回りそうな
でもちょっと愉快な気持ち
「幸せだなあ」という言葉が自然にこぼれた
この一年間、人間は大変だったけれど
自然はそんなこと知らない
どこまでもどこまでも美しくて豊かだった
2021.3.27
3月24日(水) いつか光になる
ひこうき雲が追いかけっこをしていた。
やわらかい春の夕空。
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夢を見た。
死に関する夢で、初めは死ぬのが怖い怖いとばかり思っていたけれど、最後は光になって満たされた気持ちのまま消えていくという夢だった。
死に関する夢をよく見る。
ただ怖いだけの夢もあるけれど、いい夢のときは、みんな光になって消えていく。目覚めた後は満たされた気持ちだけが残る。
身体から抜け出したら、人は光になるのかも