Leicaな日々#13【中野はやはりディープだった】
2021年6月20日、今日は父の日だ。
大したものではないが実家へ少しいいお肉を送った、母と父、二人で食べてね。
いつもありがとう、これからも末長く元気で仲のいい二人でいてくださいとLINEを送った。
私は心底自分の両親を誇りに思っているし尊敬している、この想いだけは100%揺るがない。と、この話はまたの機会にするとして。
午前中で仕事がひと段落しお腹が空いた。
同時にどこかスナップしに行きたいと思いどこへいこうかと考えたが思いつかない。
外は雨だ。自転車は使えない。
行き先を考えながら駅へ向かいホームに立つ。
どっち方面に行くか路線図を見る、その時ふと思いついた場所へいこうと。
そして向かった先が、
ここ、「中野駅」だ。
私はここ、中野生まれだ。久しぶりに地元に戻ってみようとなぜか思った。
今ではオタクの街なんて言われてたりもする、まぁ確かにちょっと癖が強くディープな街なのかもしれないが最近では有名私立大学のキャンパスが出来たり駅周辺はじめ都市開発化が進んでいてますます訳のわからない面白い街になっている(褒めてます)
今回は北口周辺を散策する、まずはご飯を求めて。
ここはサンモール、後に紹介するオタクの街と言われる所以となる中野ブロードウェイへと続く商店街だ。
所狭しと他ジャンルのお店が立ち並ぶ、小さい頃は毎日のように通っていた。
変わらないお店はほんのわずか、時の流れを感じると共に寂しさも感じる。
好きだったラーメン屋さん、コッテリ好きな方は是非食べてみてほしい。
今も変わらないカプセルホテル、サウナもある。
しかし昔の私はどこか漂う怪しい雰囲気に興味を持ちつつまだ一度も入ったことがない。
最近流行りのシーシャ屋さんもできていた。
立派な面構えのお寿司屋さん、ここの周りには数件お寿司屋さんが並ぶ。
今度行ってみよう、この時点でお腹も空いていたので決まりそうだったがまだ決定せず。
サンモールの出口と同時にブロードウェイの入口になるのだがそのまま入らずに一度右に曲がってみてほしい、中野のグルメはここから始まるのだ。
早速有名そうな坦々麺やさん発見、しかし並びが多く断念。
この路地裏は歩いているだけでも面白い、古くからあるであろうお店が立ち並んでおりシャッターが閉まっていてもその佇まいや雰囲気で楽しめる。
「あなたのお財布にやさしいお店」
スナックの看板だ。居酒屋、喫茶店、他ジャンルの料理店、スナック、メイドカフェ、キャバクラ、もうこの路地裏はなんでもありなのだ。
オムライスのお店、私がいた頃はなかった。ここも非常に気になる。
ひき肉大好き人間としておすすめしたい味噌一、ひき肉沢山の味噌ラーメンは絶品だ。よし決めた、ご飯はラーメンにする。
すぐ近くには「青葉」本店がある。懐かしい。
焼きそば専門店もできていた、ここも気になる。のれんが好き。
鶏そば、濃厚塩ラーメン。新規開拓!ここにする。
濃厚塩ラーメンとしそそぼろご飯のセット。
想像以上にスープがとろとろ、天下一品を思い出した。
ラーメン激戦区の中野駅周辺、是非みなさんも一度足を運んでみてほしい。
ご飯を終えてブロードウェイへ向かう途中コーヒー屋さんの看板を見つけた。
小さなコーヒースタンド、中には常連らしき人たちが楽しそうに話している。
慌ただしそうだったのでまた次回立ち寄ろう。
そしていよいよブロードウェイへ。相変わらずの人だ。
サブカルを絵に描いたような商業施設だ、詳しくは公式HPをみてほしい。
ブロードウェイの大半を占めるまんだらけ。私が子供の頃はまだ1、2店舗しかなかったが凄い成長を見せている。
2階へは階段、エスカレーターに乗ると3階にいくので注意してね。
ちなみにこのブロードウェイ、実は住宅も兼ねており商業施設の中にもマンション入り口がある。
まんだらけだらけ。古本、フィギュア、おもちゃ、それぞれのジャンルで分かれた店舗が立ち並び多くの人々が行き交う。
いきなりゲームセンターが現れたりするもんだから面白い。
逆サイドへ入ると今度は高級時計の専門店が所狭しと並ぶ。
店内ではスーツを着た店員がそれぞれのテーブルで顧客対応をしている、いきなり180度ガラッと変わる世界観。
もはやなんのお店かわからないお店も沢山ある。
ねこ。
あーみー。
レコードやさん。
おもちゃ屋さん。
おっぱいしか信じない。
君もそうなんだね。
もう店のネーミングのセンスがよすぎる。ガオッチ。
よくまあこれだけ詰め込んだ。
歩いているといろんな発見がある、ブロードウェイは健在だ。
子供の頃持っていたガンダムプラモが凄い高値で売られている。
まだまだあるのだが少しお腹いっぱいになってきたので地下へ降りる。
地下は日用品や食品街。
TVでもよく取り上げられる名物ソフトクリーム。
この他にもクレープ屋さんなど食べ歩きしたくなるお店が沢山できていた。
ただ、大好きだったたこ焼き屋さんはなくなっていた・・・
最低半日は時間を潰せるここブロードウェイ、是非一度立ち寄ってみてほしい。
ブロードウェイを後にして別の道から駅方面へ向かうとフジヤカメラができていた。
中野には時計店やカメラ店も多く存在する。
裏路地をまたテクテク進んでいく。
歴史を感じる。
ワールド会館。
中学生の頃初めてスケボーを買ったお店。
挽き立てコーヒーの文字につられてエレベーターに乗り込み4階へ。
こういう時、変なお店だったらどうするかなという不安が出てしまうのは私だけだろうか。
店内へ入ると優しい笑顔のご夫婦が迎え入れてくれた、中二階になっていて下の階は洋風やバッグが並んでいる。
テーブル席は上の階にあるのでどうぞと通される。品のある素敵なおじさまだ。
綺麗な店内。コーヒーを注文すると今から挽きますね、少々お待ちくださいと。
「今から挽きますね」この言葉に少しグッときた。僕も次から使おう。
こだわりを感じるカップとソーサー、とても優しい味がした。
いい気分でお店を出て、帰ろうとサンモールを歩いていると道で若い青年が座って何かを販売している。手書きの看板を見ると、「エモい写真販売してます」と。
思わず近づいて見てみる。
とても愛嬌のある笑顔が素敵な青年だ、カメラを見るとLeicaじゃないか。
青年も僕も見るや否や「まさか、お持ちのカメラ」と。
販売している写真を気持ち上乗せして1枚購入した。
普段はダンスとボールを使った路上パフォーマンスをしているようで雨の中最近始めた写真を今日初めて路上で販売しているという。
この行動力がとても好きで応援したくなった。
何かにチャレンジしていると必ず壁にぶつかったり、自分のやっていることに自信を持てなくなったりする。
そこで夢を諦めてしまう人は少なくないだろう。
そんな時、些細なきっかけが頑張る原動力になったり飛躍するきっかけになったりすることを私は身を持って経験してきた。
そんな機会を微力ではあるが自分にできる範囲で応援したいと思った人に対してできることをしようと決めている。
何にもならないかもしれないし何かになるかもしれない。ただ、しないで後悔したくないだけだ。
最後にそんな少し嬉しい出会いがあって久しぶりの中野を後にした。
明日からもまた頑張ろう。
今回も最後までお読みいただき有難うございました。