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雲の病

ふんわりうかぶ 雲をみると
鋭く尖り 刺さって痛い

わたる風が はこぶ季節を うけとると
赤くただれて血がにじみ
ジュクジュク溶けて骨までみえる

そういう病にかかりました

原因は
カラリとかわいて 透明な夜
望まずとおした嘘でした
  夜風が肌に きもちよかった 

みあげれば ただ 流れてゆく雲は わたしだったと
病を得て ようやく きがつきました



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