たまには真面目な話をする

中田敦彦氏がデカルトは神を否定し、その間違いを指摘した哲学徒が煽られるというポストから、間違ったことを分かりやすく言うのは罪だという流れになり、有名な教育系YouTuberまでもが槍玉に挙げ られているのを見た。
言いたいことはわかるんだけど、確かに昨今のわかりやすいこと=善という考えは私も嫌いだけれど、教育系の仕事をしていた身として言わせてほしい。

デカルト、というか文系の教養分野と中学生の勉強は分けてくれ。
有名な教育系YouTuberは高校生向けの動画も上げていて、中学生に限った話ではないんたけど、そこは分野外なので言及出来ません。
ケーキの切れない非行少年たちがベストセラーになり、境界知能という概念が知られ、発達障害についても知識がある人が増えたと思うのに、都会の賢い人は大半の人間が頭良いと思ってるんだな。教科書が読めない人はたくさんいるのに。
教科書で全てが理解出来る人はどんどん上を目指してほしい。平均に達するのが困難な人もたくさんいるのである。そういう人にはもうとことん噛み砕いて伝えるしかない。噛み砕いて伝えてもすぐ忘れてしまうから繰り返すしかなく、すぐに結果が出なくても根気強く教えるしかない。
で、これは学校以外の教育のサービスを受けられる人のお話です。親に余裕がある場合。塾も家庭教師もダメで、学校の授業もわからなかったらどうするか。そこに動画があったらどれだけ彼らは救われるか。
文句を言ってる人、彼らに分かるように勉強を教えられるか考えてみてほしいんですよ。理解出来ないのは親の教育が悪いとか、余裕がないのに子供を持つなとかそういうことを言う人もいそうですね…

ちなみに私がプライベートで関わった大学生(知名度はある大学です)は、氷菓子が読めなかったし、アンチエイジングの意味もわかりませんでした(英文科なのに)。えらいこっちゃと思いましたけど、20年前に関わった国立の大学生も、中性的な男性が好き、という意味を理解してくれませんでした。君らどう考えても短大卒の私よりは勉強出来たでしょ。なんでなの。
しかし私も算数で躓いてる人間なので、理系の人から見たら虫けらかもしれません。デカルトは哲学者であると同時に数学者でもあったということを中学生の私に教えてあげたい…

余談ですが某教育系YouTuberのどこが間違っているのか私はなんとなくしかわからないので、教えてくれる人がいたら幸いです(あれで全部の応用問題に対応出来るのかな、とだけは思います)

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