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「変わり者」で良いんです。普通になろうなんて思わないで!
最強の「男」現る
小学生の通学の時間、毎日いじめられていましたね。
いわゆる”変わり者”でしたから。というか今もそうですけどね。
中学から高校は暗黒時代でしたね。「自分」をどうして良いか全く分からない。そんな私の「方向性」が少し変わったのは大学へ入ってから。
文芸部の部長と出会ったんです。彼はとにかく物知りでした。彼はいわゆる”オタク”で、家には戦隊物の玩具やウルトラマンの怪獣がところ狭しと並んでいましたね。彼は「変わり者」の私に言いました。
「君は狭い知識の海の中にいるんだね。しかも泳ぎ方を知らない。だから自分に溺れている。たくさんの本を読んで考え方のポケットを増やそう。泳ぎ方をマスターするんだ。そうしたら溺れることもないし、自分が逃げ込める場所もたくさん出来るぞ。とにかく知ることが大事だ」と。
次の日から、彼は私にいろんなジャンルの本を紹介してくれた上に、丁寧に講釈もしてくれました。心理学はフロイトにユング。哲学はソクラテスにはじまりプラトン、カント、サルトル。中国思想は老子や孔子。現代思想はフッサール。ついでにウルトラセブンや仮面ライダー555(ファイズ)についての講義もみっちりしてくれました。
この知識の海に入って私が知ったのは、この世には絶対の基準はないということでした。だから「普通」なんていう定義は無いし「変わり者」なんて基準もない。それは単純にそう言っている人の主観であり、偏見であり、何だったらその人がマウントを取りたいだけなんです。だってこれだと名指し出来る絶対的な基準はないのですから。私を変人という相手を変人と言っても良いんです。
自分が「変わり者」や「変人」だと悩んでいる人は本当に大勢いますね。このnoteを見ていても、それぞれの人の”魂の叫び”が響いて来ます。多くの人がそんな「自分」を持て余し、「普通」な人々による日々のプレッシャーに押しつぶされています。辛い。本当に辛いです。私もそうですから。職場での無関心や軽蔑の眼差しに疲れてしまう…。
私たちに「解放の日」は来るか?
悩む毎日。私たちは答えを見つけ出すことは出来るのでしょうか?
出ないだろうね。だって、そんな簡単に出たら、悩む事ないじゃない。何年かかったっていいんだよ。みんな悩んで大きくなるんだから。
そんな私たちの居場所はあるのか?解放される日は来るのか?誰もが知りたいですよね。
君が生きてる限りずっと、そのときいるそこが、君の場所だよ。……その場所でさ、自分が本当に好きだと思える自分を目指せばいいんじゃない
オダギリジョー扮する五代雄介、仮面ライダークウガはそう教えてくれています。
「なんだそれ、そんなことを聞きたいんじゃない。もっと具体的な場所なんだ」
そんなに早まらないで。「変わり者」や「変人」には、今自分たちのいるその場所を、変える力があるんです。
考えてみてください。ノーマルな人が難問にぶち当たっても、ノーマルな考え方しか出来ません。何故なら彼らは「普通」の人だから。だから難問を解決することができません。だって普通は普通でしょ。普通に解決できるなら、難問とは言いませんよね。
私たちが何故「変わり者」と呼ばれているのか?それは彼らの考えも及ばないノーマルでない考え方が出来るから。変わっているとはノーマルでないこと。私たちには、彼らでは見つけ出せない”何か”を見出す能力がある。社会はまさにノーマルでない考え方によって発展してきたのです。
社会なんて大きな塊でなくていい、学校でもいい、クラスでもいい、家族でも友達でもいい、あなたたちが今居る場所を、時間はかかっても少しずつ変化させていこうではないですか。あなた一人で無理なら、変わり者を探して力を借りよう。一人では開けられない扉も、二人なら開けられるんです。
でも自分を解放するための武器を持つことも必要です。それが「知識」です。知識という武器を持って、不安や絶望、周囲の偏見と戦うのです。彼らはものぐさですから、知識を得ようとはしません。他人が持っていない物をもつことは、それだけで優位な立場に立てるのです。
プラトンはイデア論を唱えました。「普通」であることの基準はあるだろうが、それは人によって違う。彼はそれを発見しました。だから言えるのです。
「普通なんて基準は人によって違う。あなたにとって変人である私も、他人にとって変人とはいえない」と。
また老子は言います。
「道の道とすべきは、常の道に非ず」(真実なんて常に変わるんだ)と。
何が絶対かなんて誰にも分らない。基準なんて曖昧なんだから、と老子は私たちに教えてくれています。そうなんです。私たちを「変わり者」と規定する基準なんてこの世には無いのです。もしあるのだとしたら、それはあなた自身があなたを縛っているだけなのです。あなたが縛っているだけなのだから、その縄を解いてしまえば良いだけです。ただそれだけです。
自分を解放できる人間はただ一人、あなただけなのです。
「普通」になる必要なんてない!
そんなに普通に憧れますか?普通なんてつまらないのに。アインシュタインだって変人だったから、相対性理論に行きついたんですよ。普通の人に理解出来ますか?時間や空間なんて目に見えない物が。彼は変人だったから見えたんです。普通じゃないから見えることがあるんです。でも毎日生きることが辛いですよね。だったら知識という武器を持って自分を強くしましょう。分からなくたって良いんです。とにかく片っ端から知識を詰め込もう。哲学に心理学、現代思想…。簡単なハウツー本で良いんです。薄っぺらな知識でも良いんです。とにかく「普通」の人が開かない本を開きましょう。知識の海に一度どっぷりと漬かってみましょう。そうです。漬物のように。
「普通」になんてならないでください。だって寂しいじゃないですか?私があなたという変わり者の仲間を失うことが。普通なんてつまらないです。変わり者にしか見えない世界を大いに楽しもうではありませんか!
おしまい