
読書感想:検察側の証人
今回のストック素材
今回の話題、
読書感想:検察側の証人
今回は、アガサクリスティーが
記した検察側の証人でございます。
検察側の証人を読むきっかけとして、
過去によんだ”正しい”を疑え!で、
サスペンスを読むと良いとあり、
じゃあ読んでみようかなと思い、
手に取ってみました。
読み終わった感想として、
そう来るかと唸ってしまいました。
時代背景等もイギリスの裁判が、
舞台でなかなか馴染みのない背景でしたが、
翻訳の技術もあり凄く読みやすい内容で
ございました。
今回のポイント
1.書き方が脚本形式
2.登場人物達の推察
3.裏切りの裏切り
1.書き方が脚本形式
アガサクリスティーさんの小説としては、
他にも色んな作品を執筆されてきました。
アガサクリスティーさんの本を読んでみようと
思い色んな本を手にしてみましたが、
なかなか厚みがあり心理的ハードルが
ございました。
しかし、検察側の証人の本は、
脚本の形式で執筆されており、
とても読みやすいものとなっておりました。
これは、雨穴さんの執筆された物語と
相通じるものがあると思いました。
2.登場人物達の推察
物語として殺人が発生して、
容疑者としてボウルが警察に連行されます。
ボウルは本当に殺人をおかしたのかというところから
進んでいくわけですが、
他の物語と違い犯人候補は、
非常に少なく他の登場人物は、
読み手の心理を揺さぶる素材となっております。
物語の真相はどうなっていくのかを
読み手に多くの想像を与えくれます。
それでいてどの選択肢が真相なのかを
迷わせてくれます。
それが楽しい。
3.裏切りの裏切り
3点目のポイントとして、
裏切りの裏切りの裏切りが、
物語で繰り返されます。
この選択肢も脳裏のどこかで、
過ってはいたもののどこか
真相から遠い選択肢にあるように
思えてました。
それでも必ずその展開には、伏線があります。
裏切りが表に出てきたときには、
あぁそうだったのかと唸ってしまうのでした。
紹介でありましたが、
アガサクリスティーさんの本は、
視線が鍛えられえるというのは、
非常に実感しています。
以上、「検察側の証人」のご紹介でした。