映画感想:ゴジラVSスペースゴジラ
今回の作品
今回の話題は、
映画感想:ゴジラVSスペースゴジラ
今回は
「ゴジラVSスペースゴジラ」に
ついて書いてきたいと思います。
本作品は、
他の平成ゴジラシリーズと
比較しても異質で
そのためにファンの間でも
賛否両論な作品でございます。
自分は何度も見返すくらい
好きなんですけどね。
この前作がメカゴジラとの
対決だった訳ですが、
その上はないやろと思ったところに
次がスペースゴジラ。
これを見ていたころは、
こどもだった訳ですが、
そうきたかと思っていました。
まずは、
スペースゴジラですよね。
もう設定自体が、
「ぼくのかんがえたさいきょうかいじゅう」
という言葉が似あう設定。
能力値まあ強い。
宇宙に空は飛べるは、
エネルギーは自分のフィールドを
構築してしまえば無限。
バリアも展開できるし、
フィールド内であれば結晶を操作し、
敵にぶつける攻撃も可能。
尻尾の結晶で相手に突き立てる
念動力で相手を動かすこともできる。
そしてスペースゴジラの最大の武器は、
追尾性能もあるコロナビーム。
もう能力を盛りすぎ。
デザインが元々ゲームからの
引用というのが驚きなほど、
カッコイイ。
劇中、スペースゴジラが、
結晶を飛翔させるシーンがあります。
これは元々設定はなかったそうで、
川北監督の才能がなせる技だと思います。
ビオランテの巨体が動かすもそうですが、
もうシンプルに迫力が存在し、
カッコイイと思います。
ゴジラ自体についてですが、
このゴジラデザインはヒーロー然としていて
平成ゴジラと言われたらこのデザインが
イメージにあがる気がします。
続いては
本作で久しぶりに登場したモゲラことMOGERA。
正式名称がMobile Operation Godzilla Expert Robot Aero-type。
長い。でもカッコイイ。
そして、ドリル。ドリル。ドリル。
合体、分離も可能。
スペースゴジラもロマンの塊でしたが、
こちらもまあロマンの塊。
某作品で、「怪物には怪物をぶつけるんだよ」という言葉がありますが、
この作品では「ロマンの塊にはロマンの塊をぶつけるだよ」という
言葉を贈りたくなります。
合体のシーンも戦隊ロボのようなわかりやすい形ではなく、
どこか重みがを感じます。
コクピットにおいてもどこか暗さがあって、
そこに違いがあると思います。
また、この巨体が飛ぶのが、
重さのあるかっこよさがあり良きかなと
思ったりします。
登場人物にしても
全体的にすごく渋い。
中尾彬さん、斉藤洋介さん、柄本明さんとまあ渋い。
若いキャスティングの方が少ない。
ただそれもいい。
結構、漫画的というか劇場的というか
わかりやすい造形がなされております。
その中でも目が行くのが、
柄本明さん演ずる結城 晃。
彼の存在が、このストーリーを掻き回してくれます。
まさか、この数年後に
シンゴジラで再登板することになるとは思いませんでした。
また、彼が終盤で言葉にした
「遅いぞ」
「間に合ったからいいでしょう」
というやりとりは、
この作品で主演を演じた橋爪淳がんが、
後ほど出演したウルトラマンZで、
立場をかえオマージュをしておりました。
こういった形で、
作品から作品へ、
現世代から次世代へと
繋がり受け継がれるんだと思いました。
作品全体を通して、
ゴジラVSスペースゴジラは、
怪獣総進撃のような作品という印象。
怪獣総進撃は、それまでのいろんな怪獣を
集結させるという点に対し、
ゴジラVSスペースゴジラは、
それまでの設定を集結して
作られた作品なんだと思います。
それでいて、昭和のような明るいテイストではなく、
ほどほどにシリアスに
ほどほどにポップで、
ほどほどに明るい作品なんだと思います。