映画感想:大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス
今回の紹介作品
今回の話題は、
映画感想:大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス
昭和ガメラ第3作目である
「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」
でございます。
これまでの第1作目のガメラと
2作目のガメラ対バルゴンに続く作品で、
昭和ガメラのフォーマットを
決めた作品だと思います。
しかし、本作の舞台を見ていると
結構セットがつくりこまれているところをみると
映画がカルチャーの中心だった時代の
作品なんだと思います。
ギャオスですが、
ギャオスというキャラクターの
前に鳥型怪獣のといえば
ラドンがおります。
デザインを比較しても
非常に角ばったデザインで、
能力としても
超音波メスを使用します。
この設定も非常に個性的。
それまで火炎や光線を怪獣が
放つ遠距離攻撃の武器として
採用されておりました。
しかし、この超音波メスの描写は、
非常に特異な描写で、
爆破や炎上よりも
切り裂く描写が主となっております。
例えば、名古屋城に超音波メスが
命中し一部を切り裂かれ、
砕け落ちるといったものでした。
また、再生能力や生物なのに
消化能力も持っている。
なかなか設定を盛りにもってます。
ストーリーとしては
メインに子どもの発想から
ストーリーが進む場面があります。
・ギャオスの名称
・ギャオスの行動
・ギャオス撃退方法
などは少年の一言で物事が、
動くきっかけとなっております。
特に名古屋襲撃シーンは
なかなか印象に残るシーンと
なっております。
名古屋での出現シーンは、
平成に制作された
「ガメラ 大怪獣空中決戦」で
オマージュされたシーンがございます。
それにしても撃退方法が、
ギャオスをぐるぐる回し、
目まいをおこし動きをとめるというのは
昭和だなと思ったりします。
平成や令和だと
また違う形式になっていたり
するのかもしれません。
また、この作品が高度経済成長期に
制作された作品ですので、
そのことが中心に描かれたおります。
何が正しいか正しくないかは
後になってみないとわからいことではありますが
ただ、本作品上では
目の前で起きたトラブルに対し、
どういった姿勢で臨むかが
裏テーマだったりするのかなと思います。
このスタンスは、
本作だけでなくゴジラ、ガメラ、
インディペンデンス・デイ、
デイ・アフター・トゥモローなどの作品でも
度々登場し不変なテーマでもあるのかなと思います。