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商品企画三つの扉
商品企画を立ち上げる時、三つの扉があります。
行き着くところは全て同じかもしれませんが、状況に応じて異なる入り口を選ばなければなりません。
商品企画において有名な3と言えば3Cです。
つまり、競合の扉、自社の扉、市場•顧客の扉です。
競争環境に対して後から入ろうときた時には基本的に競合の扉を開くことになります。
どんな競合がどれくらいの売上を作っていて、それに対してどうするのか。
狙える事業規模が分かりやすいので、真っ赤に染まった海ですが魚の居場所の予測はできます。
既にある程度の地位を得ている状態であれば自社の扉から入ることができます。
目指すべき姿や戦略の実現の為に何をするのか、どんな強みを伸長させるのかから取り組むことができます。
敵を知り己を知れば百戦危うからず、参入済みの市場であれば既に敵を知っているからこその順番です。
競争をせずに地位を築こうとすれば大事なのは市場•顧客の扉から入ることです。
競合が何をしているか、自社がどうしたいかではなく、市場がどうなっていて顧客が何を求めているかから入ります。
この時に市場を構成しているのは競合ではなく既存手段と代替手段に過ぎない為、競合の扉とは異なる入り口になっているのです。
三つの扉の一つを開けた後には残る二つの扉が待っています。
競合から入った商品企画に対して、自社の取り組みを考えるべきか、現状に対する市場•顧客の反応を捉えるべきなのか。
自社から入った後に意識すべきは競合なのか顧客なのか。
市場•顧客に対してはどうなのか。
状況において開ける順番が変わりますが、二つ目の扉を開けた先には当然ながらそれまで選ばなかった最後の扉が待っています。
3Cという言葉の通り、三つ揃って一つのフレームワークなのですから。
3つのCを考える時、それらを並列にして思いついた事柄を書き込んでいくようではただの穴埋めです。
どの順番に考えるべきかを決めるところから既に商品企画は始まっているのです。