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商品ライン、上から見るか下から見るか

商品企画においてラインナップを作ることは非常に重要です。
同じ価格で横にバリエーションを作るにしても、価格に応じて松竹梅と展開するにしても、自社の存在感を強めて顧客に選ばれる可能性を高めます。
また、一つの商品企画で仕様の有無について頭を悩ませずに済む為、企画の整理もしやすかったりします。

さて、このラインナップの作り方ですが、下から進める足し算のラインナップと、上から進める引き算のラインナップがあります。

足し算か引き算かはその商品の主たる提供価値を価格の上下のどちらに置くかで変わってきます。
例えば足し算のラインナップは牛丼です。
基本の牛丼に対して、サイズを大きくしたり、トッピング付きメニューをしたりと要素を追加することでラインナップが出来上がります。
足し算型の特長はどこまでも上に伸ばしていけることですが、提供価値の本質を見誤らないように気をつけなければなりません。

逆に引き算は焼肉の食べ放題コースのように、トップラインが提供できる最大で、そこから価格とともに提供する要素が減っていきます。
引き算型は不完全で価格を抑えたものを用意することでトップラインに引き上げるよう誘導する力が働きますが、作れるラインが限られているのが足し算型との違いになります。

また、ハイブリッド型とでもいうような中間位にベースを設けて足し算と引き算でラインナップをする場合もあります。
過剰なスペック競争になっている家電製品にはこの傾向が見られ、本当に必要なのがどこかを見極める必要があります。

足し算なのか引き算なのかは商品企画を立てる時だけに役立つ考えではありません。
消費者としてラインナップの中から買うものを選ぶ時、どちらのタイプかを見極めることも有益です。
どこがベースになったいるかが分かった方が本当に自分に必要なものやお買い得なものが見極められるかもしれないのですから。

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