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あるもの使いの商品企画

もっとプロモーションに力を入れられれば。
営業が新規販路の開拓に積極的なら。
原価を設定する計算に柔軟性があれば。
自社独自の技術があれば。
もっとブランド力があれば。

こんな嘆きをしているうちは商品企画のプロとは言えません。
こんなものがあったらいいのにとドラえもんを空想するのと何も変わらない、ただのないものねだりです。

予算がなくても認知を上げる為に使えるネットワークはないか。
営業が動かなくても新しいビジネスが開けるような取り組みに繋げられる製品特性は何か。
規定された原価計算で積み上げるよりも魅力的に表現するにはどうしたらいいか。
何を独自の技術とすべきか。
どんなブランドだと認知してもらいたいか。

商品企画はそんな自発的な姿勢でしか始まりません。
無いものをねだるのではなく、あるものを使いこなすのです。

手元にあるカードは何ですか?
その力を100%発揮していると断言できますか?
強みと弱みはいつでも表裏一体で、自社の弱みも見方を変えれば強みになるのです。
夢想や空想は誰でもできます。
商品企画のプロは手札の魅力を最大限引き出すのです。
つまり、あるもの使いなのです。

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