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akaminemotoki
3Cのピント
競争関係を見る最小単位が3Cです。
自社と顧客、競合と顧客だけでは競争にはなりませんし、自社と競合だけでは競争の目的が分からなくなります。
競争関係を俯瞰する為にある3Cはそれぞれにピントを合わせる対象だけでなく、その範囲も変わってきます。
自社を意識する時、最も視野が狭くなります。
言葉の通り自分達のことですから内側にしか意識が向かなくなってしまい、自分勝手な考えになります。
競合を意識すると、少し視野が広がります。
自社が競合に対してどんな状態にあるのかを考えるようになるため、自己都合だけではなくなります。
ただ競合ばかりを意識してしまうと、同じ産業、同じ商品にばかり目がいくので代替品の存在に足元を掬われるリスクが出てきます。
市場•顧客を意識すると最も視野が広がります。
競合を見るだけでなく、何の為に競合を意識するかぎ明確になる為、本来のあるべき商品企画を考えられるようになります。
一方で市場•顧客ばかりに意識を取られると、自社とは無縁の領域に手を伸ばそうとしたり、競合の存在を見落としたまま理想を追ってしまうことになりかねません。
視野は広がりますがドーナツのように真ん中が抜けてしまうのです。
3Cは自社、競合、市場•顧客の順に視野が広がります。
視野が広いというのは良いことのように思えますが、どこにピントが合うかで意味合いが違います。
狭いところにピントを合わせる必要がある時もあれば、広く見る必要がある時もあります。
大事なのは視野とピントを調節する力です。
つまりは3Cを常に意識することなのです。