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ニーズの先取り

クリスマスまであと1週間となりました。
情報過多の時代においてサンタクロースを信じる子供は減る一方ですから、今となっては少子化に抵抗する程度の存在になってきています。
無神教と言われる日本において、かつては宗教儀式であったものも季節のイベントに成り下がり、プロモーションとして活用されるものになってしまいました。
スーパーマーケットの店頭を見ると、ハロウィンが終わればクリスマス、26日は琴の音鳴り響く正月、三が日が終わればバレンタインと隙間なくイベントが埋め込まれます。
先取りしすぎるあまりに、年末を迎える前に賞味期限間近で値引きされる惣菜が出る始末です。

また、季節限定ビールは季節を待たずに発売され、季節を迎える頃には販売が終了します。
冬の最中に花見のラベル、桜が咲く頃には夏の爽やかさを謳い、盛夏の真っ只中に紅葉を見せ、肌寒さを感じる前に雪と鍋を煽ります。
季節を先取りするとはメーカー側の都合で、実態はシーズンオフ後に売れ残りがあるのが怖いので、早めに売り始めて早めに売り逃げしたいのです。

さて、これらの取り組みは顧客のニーズと合っているのでしょうか。
合っている顧客のニーズを選定しているだけなのではないでしょうか。

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