昇進とダーマ神殿
ドラゴンクエスト的な話です。
新入社員として企業に入った時、誰もがLV1から始まります。
職種の違いで戦士や武闘家などの特性や伸びる方向の違いはあってもLV1から始まります。
経験を積み、修羅場を越えてレベルを上げていきます。
LV20で転職が可能になるドラゴンクエストのシステムのように、あるレベルを超えたところで昇進可能な状態になります。
この昇進というシステムはまさにドラゴンクエストの転職システムです。
戦士がLV20になったからと言って自動的に上級職に上がれるわけではありません。
上がるという認定を受けて変化しますし、変化後は新しい職業のLV1になります。
商品企画職LV30で管理職になった時、それは商品企画職兼管理職LV30ではなく、管理職LV1になるのです。
もちろん元の職で培った能力や鍛えた基礎ステータスは活きますが、それでも管理職としてのレベルが1から始まることを失念してはいけません。
新たに経験すること、学ぶことが山のようにあるのです。
元の職の延長であるという意識を持ったままでは、現場仕事から手が離せないプレイング•マネジャーになってしまいます。
それが求められる環境もありますが、期待されているのはプレイングではなくマネジャー部分なのですから、旧職にこだわっていては成長が遅くなります。
ドラゴンクエストがそうであるように、LV1からレベルを10上げるのとLV30から10上げるのでは必要な経験値が大きく異なります。
商品企画職に入れ込んでLV31になる頃、管理職に専念すればLV12くらいにはなれることでしょう。
現場職と管理職は別物、活かせる力はあるものの意識すべきことは変えなければならない、それが役職の変化というものなのです。