空雨傘とあと少し
コンサルの論理的な説明法として、空雨傘という言葉があります。
空が曇ってきた(根拠)
雨が降りそうだ(解釈)
傘を持って行こう(行動)
物事を根拠•解釈•行動にまとめることで無駄なく効果的に伝えるという手法です。
物事は本来このくらいシンプルに整理できるのですが、何故か長々と語ってしまいます。
•天気予報でも言っていた
•燕が低く飛んでいた
•そういえば古傷が痛む
•油断をしたらずぶ濡れになる
•晴れたら虹が出るかもしれない
必要以上の補足を継ぎ足すことで、本質的に伝えたいことの印象が薄くなってしまいます。
根拠が弱いと感じる時、解釈に無理があると感じる時、人は補足を増やしてしまいたくなります。
根拠を強くしようとしても情報が足りないことがあります。
解釈を論理的にしようとしても、結論が決まっている場合があります。
そんな時にはちょっとした補足が効いてきます。
パーソナライズ
提案する対象に対して最適化した補足をするのです。
空が曇ってきた、雨が降りそうだ、傘を持って行きなさい、先日ずぶ濡れで風邪ひいたじゃない。
根拠だけでは自分ごとにならないことを、自分ごとにする為のパーソナライズが加わると受け止めやすくなります。
場合によっては根拠が猫が顔を洗っているだけでもいいかもしれません。
空雨傘+パーソナライズ
この観点で考えてみては如何でしょう。