漫画「血の轍」感想(完結作品を語る! #332)
「血の轍」(押見修造)
連載期間 2017年~2023年(ビッグコミックスペリオール)
昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。
・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。
「血の轍」は、
子供への愛情もあるけど、支配的で自己中心的な母親とその息子の話。
伊集院光さんがオススメしていたこともあり、ネカフェで全巻読みました。全17巻。
さて、
初登場時、主人公の静一は中学生。
母親の静子は息子に絡んでいた親類の子供を、崖みたいなとこから突き落とすという殺人未遂をします。
息子に恋する女の子からの手紙を破らせたりもします。
保護者というより恐怖の対象なんですが、子供にとって母親は絶対的なものですし葛藤しますよね。
流れを言ってしまうと、
母親を受け入れざるを得ない時期に始まり、拒否し自立し、最終的に全てを受け入れて許すというか愛すというか、そういう展開をします。
ちなみに、
流れがわかっていても楽しめます。
というか、
無理な人はすぐに「無理!」ってなる話や絵であり、
心象風景のような絵や、心をチクチクするような話運びなど中毒性があるので、ハマる人はハマるし流れがわかっていても問題ないはずです。
途中で様々な事件がありますし、20年が経過したり、予想外なことも多々あると思います。
終わり方について。
流れのとこで言いましたが、好きも嫌いもひっくるめて全てを認めて母を愛せたようで本当に良かったと思いました。
仕方ないことでもありますが静一は被害者でもありますからね。心の救済がなされないと切なすぎます。
あと自分も創作をするので、
心をあらわにするようなこの作品を描ききったことに拍手したいと思いました。
ということで、
人の心に興味がある人、押見先生の漫画が好きな人、
母親への愛憎を抱いている人にもオススメです!
ここまで読んでくれてありがとうございました。
「血の轍」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。
完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU
hiro’
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