漫画「漂流ネットカフェ」感想(完結作品を語る! #447)
「漂流ネットカフェ」(押見修造)
連載期間 2008年~2011年(漫画アクション)
昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。
・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。
「漂流ネットカフェ」は、実体験が元らしく生々しく迫ってくる作品。
全7巻。LINEマンガで途中まで無料で読めます!続きは漂流はしてないネットカフェで読みました!
個人的に思春期爆発の世界を描く名手の押見先生の作品です。
中学の時の恋を引きづりつつも結婚してそれなりに暮らしているもうすぐ30歳のサラリーマン主人公の土岐がネットカフェに寄ってみると、中学時代の恋の相手の遠野と再会。
その後、ネカフェだけ謎の世界にワープしています。
まず、
電気もないし携帯電話も使えない極限の状況で欲望を露わにする者も出てきて、殺人や暴行も描かれます。
苦手な人は読まない方がいいです。
少しして、
発電機で電気は復活、水分は雨水で・食料は謎の魚でギリギリなんとかなります。
ちなみに、
押見先生らしく今作もヒロインは謎めいています。
あと、
ネカフェに居合わせたけっこうな人数が描かれるんですが、私の推しキャラは亀田です!
登場人物に関してはもうちょっと少なくてもよかった気もしますが、様々なタイプの人達が出てくるので感情移入しやすいとも言えます。
…さぁ、主人公とあの日恋した相手の遠野はどうなるのか?そして元の世界に帰れるのか?
ということで、
テレビドラマ版見て原作を読んでいない人に、押見先生の世界観が好きな人に、
初恋をこじらせてる人にもオススメです!
・終わり方について(ネタバレなど気にする人は読後に確認してください)
終盤、
この異世界は主人公の願いによってつくられたパラレルワールドで死ねば元の世界に帰れると判明します。
なおかつ、
遠野は土岐が作り上げた実在しない存在であり、真に大人になる為の通過儀礼のような時をその遠野と学校で過ごし、現実に帰ってきます。
パラレルワールドに付き合わされて、その時の記憶も残ってるらしい面々はそれなりに前向きにやってることが断片的に描かれます。
最後は、
本当の遠野とすれ違いますが声をかけることはなく街中を歩いていき完結です!
自分との対話のような創作物が自身を救うことはあるでしょうし、今作は押見先生にとって必要な作品なんだろうなと思う反面、この作品に登場した主人公以外のキャラを思うと巻き込まれ事故に遭ったようなものでなんだかなぁという思いも抱きましたね。
それなりに面白いんですけど、悪く言うと知らない人の自慰行為に付き合うような作品なんです。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
「漂流ネットカフェ」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。
※「無料で読めます」などは私が読んだ時点の話です。そして、「無料」といってもCMなどを見てポイントを貯めてそれを使う必要があったりもします。
完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU
hiro’