漫画「秒速5センチメートル」感想(完結作品を語る! #407)
「秒速5センチメートル」(原作:新海誠 / 作画:清家雪子)
連載期間 2010年~2011年(月刊アフタヌーン)
昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。
・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。
「秒速5センチメートル」は、もどかしさに溢れた、心揺れるヒューマンドラマ。恋の物語!
「君の名は。」で有名な新海誠監督の映画のコミカライズで、全2巻。
マガポケというアプリで、ポイントを使えば全話無料、無課金で読めます!
まず、
桜の花びらが落ちる速度が秒速5センチメートルというところから、このタイトル!イイですね!
ただ、
画力が弱く、吹き出しもぼんやりしていて、清家先生はマンガがあまり上手くないんだなーという印象です。
とはいえ、話自体に引き込まれれば問題なく楽しめますし、私は楽しめました!
さて、流れです。
始まりは東京の小学校。
転校生の女の子あかりと前年に転校してきている男の子たかきが仲良くなっていくんです。
クラスからちょっと浮いても二人の世界は時間の流れにも壊されることなく続きます。
中学校時代は親の都合で栃木にあかりが引っ越し電車で数時間の距離になり、話すこともないまま約一年。
手紙が来たこと等から中一のたかきはあかりに会いに行くことに。
雪で遅延しまくりの電車で、もう待ってないかもしれない駅に着くと待合室で寝ているあかりを発見し、目覚めた二人は抱き合います!
そして駅を出て、ちょっとした小屋みたいなところで一夜を明かします。
お互いにしたためてきた手紙は渡せないまま、ホームで別れの時。
その後、九州に引っ越したたかきは高校三年になっています。
中学の時、転校してきたたかきに一目惚れした女の子かなえ視点で話は進みます。
頑張ってるんだけどまだ何者でもない主要キャラ達の葛藤に胸が痛みます。
時は流れ、サラリーマンになり、りさという何年も付き合っている彼女もいるたかき。
さらに、大学時代にも恋愛をしてきたことが回想で描かれます。
ただ、それでも小学校時代の運命的な恋を吹っ切れてはいなくて、りさに求められ、りさを連れ中学の時あかりと待ち合わせたあの駅へ。
そして、どうなるか?と。
ということで、
何かになろうともがいてる人に、恋愛をこじらせている人に
映画版の続きがある、と聞いて気になる人にもオススメです!
・終わり方について(ネタバレなど気にする人は読後に確認してください)
たかきはりさには結局、上手く説明することは出来ず二人は別れることになります。
その後、りさに全てを吐き出すことが出来、一歩前に進みます。よりを戻したりはしないんですけどね。
映画版での終盤。
電車のホームで、そして、踏切を渡っているとあかりに再会します!
とはいえ電車が通り過ぎるとそこにはもう姿はなく、でもお互いが想い合っているのがわかり、主にたかきを縛っていた糸のようなものはほどけます。
そして、マンガでは映画にはない看護師になっているかなえ視点が描かれます。
成長し、新たな恋が始まりそうでありながら、たかきが東京に行く時告白したもののまだ吹っ切れてないこともあり東京へ。
いると思っていた会社に在籍していなかったこともあり、会えないけどもういいかと吹っ切れたところに偶然たかきが…、というところで終わります!
ラストカットは宇宙まで広がる青空で…。
自分の内面の問題もあるでしょうが映画を見た時よりグッと来ました!
あと、このマンガ版には「(500)日のサマー」みをちょっと感じました!読めてよかったです!
ここまで読んでくれてありがとうございました。
「秒速5センチメートル」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。
完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU
hiro’