漫画「チ。 ―地球の運動について―」感想(完結作品を語る! #140)
「チ。 ―地球の運動について―」(魚豊)
連載期間 2020年9月14日~2022年4月18日(ビッグコミックスピリッツ)
昼でも夜でも、おはようございます!
カメレオンシンガーソングライターのhiro’です。
・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々です。
現在も100近い連載中作品を追いかけています。
「チ。 ―地球の運動について―」は、地動説の話。
さらにいえば、
地球の地の話、知恵の知の話、血液の血の話とも言えます…。
絵は私よりは上手いですが、プロの漫画家先生の中ではあまり…だと思います。
ただ、物語が、
スッキリしすぎないとこなどリアルであり、でもドラマチックさはあり、読ませる展開であり、面白いです!
地動説の話なのでC教(笑)にもうんざりしますし、
その他、様々な差別を描いてるのでそれを現代と比べて憤りも感じますし
今、正しいと言われていること全てを疑いたくもなります。
それこそが大事なことだとも思いますが、今ある常識を否定するのは危険でもあるのでご注意を。
いやしかし、
私が真理や自由を求めるタイプなので、その為に死んでいく人達を見て何度も胸が苦しくなりました。
例え、本人が自分を貫いて満足していたとしても、です(この作品ではそのように描かれています)。
私が個人主義思想が強めなので、
人類は、想いを・命を繋ぐことで歩を進めている、というのもわかりつつも、
一度しかない自分の人生を若くして他人に殺されて終わるのはどうなんだろう?と思うからです。
ところで、
神がいるとしても人がそれを語った時点でもう別物だよなぁと思いました。
ちなみに、
最終巻で「奇跡」を神の存在と同一にするような表現があって、そこは自分の神の解釈と近いです。
つまり、もし神がいるとすれば、それは自分の中にいる・あると考えているんですね。
偶然を超えた何かは確かにある気がするし、それを否定する必要もないし、それが神の力「かも」しれない、と。
ちょっとわかりづらい自分語りをしてしまいましたが、
こういった事を言いたくなるのはこの作品がそれだけ人を動かす力があるからでしょう。
人が死ぬシーンがけっこうあるので、それが大丈夫な人は是非読んでみてください。
老若男女にオススメです。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
「チ。 ―地球の運動について―」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。
hiro’
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