【戯言】創作における死と、アンデルセンに対する見解
私は創作物の中での“死”はあまり好きではない。いや、死という演出と言うべきだろうか。また、「好きではない」というのは濁した言い方である。
なぜ好きではないのか。それは死という演出があまりにも簡単にシーンを派手に飾ることができるあまりに、必然性を無視して利用されるからだ。
そのシーンが本当に死でなければならないのか。
その命が本当に死ななければならないのか。
死に代わる演出などいくらでもあるというのに、それらを使わず死という演出で雑に彩られてしまうと感動も薄れるというものだ。