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存在すること − 変化

存在すること、と云うテーマで今まで短かい話を2つしたよ。
1.実感
2.責任

読んでくれた方ならすぐ解ってくれると思うけれど、相互に関係して作用していたら、当然変化が生まれるよね。例えば、ほら化学変化とか学校で習ったよね。

日々、何かと出会い、何かを感じ、何かを考える。その度に僕たちは変化している。言い方を変えれば、生きて行くと新しくなって行くんだ。新しい感覚、新しい思考が生まれるんだ。いや、歳をとっているんだから、古くなって行くんじゃないかと言うだろうか。それとも、新しいものがいつもよいこととは限らないじゃないかと。それも正しいさ。君がそう思うならね。でも、僕たちは大器晩成の志を持とうよ。人間誰でも大器を持っていると思うからね。

それでさ、もしあなたが結婚していれば(君と呼ぶのは失礼だから「あなた」と呼ぶね)、多分子供がいるよね。親になって子を育てる。一所懸命、子を育て、子は大きく変わっていく。そして、ある日、自分が子に育てられている、子と一緒に育っているんじゃないかと、自分の変化に気づく。確かにそうだ。もし子がいなければ、今の自分はいないからね。あなたが教師であっても同じだよ。教師は生徒に教える。教えながら、教えるということを生徒から学ぶ。生徒たちは学んでいると思っているけれど、実はそういうふうに先生に教えているんだ。与えるものは、受けるものになり、受けるものは、与えるものに変化するのさ。何か質問ある?と聞かれると、質問するものは、答えを探りながら質問する。答えるものは、自問しながら答える。こんな体験ないかな。

こんなふうに考えられる〜気付く〜ということは、一方的関係という囚われから解放されたということだね。いわば自由になったんだ。

それともこう考えてもいい。変化するということは、自分が相手の立場になる、つまり自分を拡張することになるんだな。と同時に、相手も自分を見て少しずつ変化している。自分も相手も、お互いの変化をもらって、お互いの生の一部分を与えながら、変化している。自分の中の変化は、自分だけの変化じゃないんだね。

一瞬一瞬ものごとは働き合い〜出会い、衝突、印象…〜変化を起こす。その一瞬はその時だけの貴重な体験。一期一会ってのは、そういうものかなと思う。その一瞬っていうのは、そう、今現在だ。美しい今を求めるにしても、悲しみを乗り越えるにしても、最善を尽くして、今でなければできないことがあるはずだって……

今日はここまで。読んでくれて、ありがとう。よい日になったね。

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