うさぎと月
もうすぐ、中秋の名月ですね。
皆さんはお月見ってしますか?
どうやら、異世界でもお月見行事では月見団子を食べるようですよ。
アリアの住むジュビアでは月見団子を食べる習慣は無いようですが…
アーライ神国では、お月見行事があるみたいです。
今回は、アリアの家でお世話になっている白ウサギ獣人のラビのお話です。
「ただいまーっ。
あれっ?ラビ何作ってるの?
夕飯には早くない?」
アリアが帰ってきたみたいですね。
「アリアさん。お帰りなさい。今夜はアーライ神国ではお月見の日なので、月見団子を作ってるんですよ。中に入れる餡はマスターが作ってくれたので大丈夫ですよ。月見は我ら兎獣人にとって大切な行事なのです」
「そうなんだ?私も手伝おうか?」
とアリアが提案したが、
「アリアさんやマスターに私の故郷の味を食べてもらいたいので、今回は私にお任せ下さい!」
「そう?じゃあ私はミスティと遊んでるから用があったら呼んでね」と告げてアリアはミスティを連れて自室に。
「ふーっ。お団子をこねるの案外力いりますね。ブラッディ兄さんまだかな?」
ラビは、汗をぬぐいながら必死に団子の生地をこねております。
ラビの故郷のお団子はどんなのかな?
楽しみにしていてね。