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森かふぇ ねこぐも 昔懐かしナポリタン

寒くなってきたから温かい物を増やしたいのよねぇ。

何がいいかしら?

ざわめいていたランチタイムが終わって、現在はゆったりとした時間が流れているねこぐもである。

本日は、アルバイトのかおるんがお休みなので時々ヘルプで来てもらっているモカさんがランチの後片付けをしている。

「モカさん、遅くなったけどお昼たべちゃいましょう。

今日のまかないは、何がいいかな?

直ぐに出来るのはナポリタンか、ホットサンド何だけど…

それか、チキンカレーかなぁ」

「そうですねぇ。

久しぶりに喫茶店のナポリタン食べたいかも?

私洗うんで、鉄板ナポリタンお願いしていいですか?

それと、珈琲煎れてみたくて…

自分で珈琲淹れてみてもいいですか?」

モカさんは、珈琲好きなご近所さんで旦那様が出張の時など時間が空いた時にお手伝いに来てくれるのだ。

実家が昔喫茶店を経営していたらしく、客あしらいに慣れていてベテランアルバイトさんみたいだからかおるんよりはベテランだと常連さんからは思われている。

「モカさんが、ナポリタンにするならわたしもナポリタンにしようかな。

うちの特製ナポリタンの作り方も伝授しないとね!

じゃあ、珈琲はモカさんにお任せして私はナポリタン作ろうかなぁ。

えっと…

うちのナポリタンは、ナポリタン用に野菜とベーコンを炒めて味付けしてある物を柔らかめに茹でたパスタと炒め合わせて、隠し味にコレを入れるの!

隠し味は内緒にしといてね。

上に飾る赤ウインナーは飾り切りした後、お湯で温めてね。

後は、鉄板に移して薄焼き玉子を周りに流し入れて半熟になったら出来上がりよ?」

店主のなぎさからナポリタンの作り方を伝授されたモカは、ナポリタンの出来上がりに合わせて珈琲を煎れていく。

朝挽いたばかりの珈琲の良い香りが店内に漂う。

「なぎさん、私我流なんですけど…

どんなもんでしょう?」

モカさんは、淹れたての珈琲をなぎさの前に置いた。

「いい香り。

飲む前から美味しさが約束されてる香りがする」

なぎさは、珈琲カップから漂う香りを思いっきり吸い込んだ。

「はぁ~っ。

珈琲って何ていい香りなんだろう?って思うの私だけかな?

落ち着くんだけど、時にワクワクさせてくれて…

それだけじゃないのよ…

奥深い魅力があるの!

だから私はこのカフェを開いたの

あっ…

ナポリタン冷めちゃうから食べてね。

でね、モカさんの珈琲の味ね。

私は好きだなぁ。

何回か煎れて安定した味を出せるならお客様に出してもよいと思うの」

なぎさは、満足そうにモカが淹れた珈琲を飲んでいる。

「ありがとうございます!

私、珈琲好きなんで自分が淹れた珈琲を誰かに飲んで貰えて美味しいって言って貰えたら最高にいい気分になれそうです。

なぎさん、練習に付き合って下さいね。

ナポリタン…懐かしい味がします。

おばあちゃんの喫茶店思い出しました…

私、ナポリタンとクリームソーダが好きだったなぁ。

あとプリン…」

モカは、小さい時の思い出に浸るようにゆっくりとナポリタンをフォークに巻いて食べている。

「うふふふっ。

モカさんを鍛えるわよ!

ナポリタンに粉チーズかけなくていいの?

ケチャップとか、タバスコをかけたいって方もいらっしゃるからナポリタンを注文される方には、粉チーズとケチャップとタバスコの3点セットをつけているのよ。

モカさんがうちのナポリタン気に入ってくれて良かったわ。

クリームソーダも、プリンもあるから
お客様で来た時に注文してくださいな」

森かふぇ ねこぐもはランチタイムが終了する14時から16時まではディナータイムの準備の為、お店は開いておりませんのでお越し頂く場合はお気をつけ下さい。

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