森に行くはずじゃなかったのに…
冷たい冷たい嘘の雪に閉ざされた記憶の森の奥深く
埋めてしまった想いの欠片
誰にも気づかれないままに
銀色の雪が降り積もる
誰にも見つからないうちに
ひっそりこっそり探しだして掘り起こす
さて それからどうしよう
何の痛みもなくなったこの胸の中に戻したら
あの日失くした君への想いが甦るのかな
恋じゃなかったよね?と優しく問われて
何も云えなかったあの暑い夏の日に戻れたら
恋じゃなくて既に愛になっていると
笑って答えるから
記憶の森は今も雪に閉ざされたまま
嘘の雪を溶かす程の熱い想いを
待ち続けている
私は未だ 君との甘い記憶を
想い出せないでいる