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あの日の君に

あの日

地元にある公園でイベントの準備をしていた

彼女と歩いた夏の日

彼女と表現するが

笑顔の素敵な娘のような妹のような存在

肩越しにその横顔を見つめながら

いつか良い人ができて

しあわせになってほしいと心から願っていた

木漏れ日が流れるように眩しかった

誰も知らないその景色もこの思いも

いつか来るであろうその時に

忘れてしまわないように

『あの日の君に』と題して

うたにした

うたの真意は

明かすことなくひっそりとしまい込んだまま

窓の景色が季節を繰り返すように

ずっと見守り続けた…

そして

息子のような弟のような存在の彼もまた

一緒に同じ時を過ごしていた

いつしか

ふたりの時間が長く

互いの距離が短く

歩んでいることに気付く…

いろいろと辛いことがあったのでしょうね

がんばり屋さんの彼女にも

うつむくときがあり

『大丈夫です、僕がそばにいますから』

そういう彼を心強く思った

『まかせたよ』

そっとやさしい彼の後姿を見送った

彼と彼女の恋はすでに

はじまっていたのかな?

誰も知らない ふたりの君に

私はすでに逢っていたのかもしれない…

20191221 地元の花火

ふたりに呼ばれ

『一番最初に報告します。絶対に内緒です!』と

車の中で告げられたのは

~恋人宣言~

とても とても うれしかった

仲睦まじいふたりとの内緒の約束

しっかりと約束は守り

20201226 2回目の地元の花火の日

~結婚宣言~

記念に撮った写真

親のような気持ちで愛おしい笑顔を

見つめていたかったけれど

うたの真意は

未来の彼という『僕』が

私に代わって並んで歩いていく

未来予想図を描いたもの

『あの日の君へ』

あの日の私に

願いが叶ったね!と伝えたい

私の役目も終わったようです(^^♪

大切なふたりの君に

心から おめでとう

いつかこの思いをふたりに伝えたい

『あの日の君に』

揺れている 君の髪が そよぐ風
光る木漏れ日 窓の景色 流れる

確かなことは ここにいて
いつまでも この道
ふたり並んで 歩んで行けると
誓ったあの夏

濡れている 君の瞳 こぼれる
涙の後 言葉より やさしく

変わらず僕は 横にいて
いつまでも その手を
離さないで 歩んで行けると
誓ったあの夏

流れる星に願い込めてつぶやく
誰も知らないあの日の君に逢いたい
誰も知らないふたりの君に逢いたい