高みがあるならば、見てみたいと思う。
介助の仕事をしていて、きみは本当に現場が好きなんだね、と以前働いていた法人の上司に、
呆れられながら言われた事を思い出す。
いまも7時には始業して、事務作業をして、
8時半には現場に入り、16時過ぎまでずっと動き続けている。
それから17時か17時半、遅い時には、今日は半日会社にいたなぁと思う。
介助と言っても老人ではなく、障害を持った方と働いている。
またもや、あなたが話題になっている新人さんね、と言われる。確かに、いまの法人に入ってから割とすぐにいろいろと問題点などを指摘したからかな?と思ったけれど、そういう理由ではないかもな、と自意識過剰がでてくる。
笑う。もし問題点を指摘した事を言われたのなら、それは自分にも返ってくる、当然。
介助の現場では、整容というか、利用者さんを迎え入れる準備と、時間を逆算する事が、対利用者さん以外では大事だと思っている。
いま実務者研修のスクーリング前の勉強をしている。2/3がようやく終わった。いままでほとんど勘でしか動いていなかったな、と反省半分。
DJで学んだ目で見て、耳で聞く事が現場では生きている。身体の小さな傷を見つける事は大事だし、パキッと鳴る発作の音をたくさんの音のなかから判別し、すぐに遠くからでも駆けつけられる自分でいたい。
昔、なぜ例えば自閉の方の気持ちが分かるのか?を尋ねられた。自傷行為をする利用者さんが僕と関わり、だんだんと落ち着いていくのを見て、かな?。僕は自分の気持ちすら分からないような人間なんで、ひとの気持ちなど分からない。ただ、汗をかいてるな、そんな小さなシグナルを見ている。
入浴が好きではない利用者さんが、僕がいるといつもよりかなり入浴時間が長くなる。
(具体的には書かない、これ自体個人情報に触れやしないか、ドキドキしてる)
ただ、利用者さんの出すシグナルに敏感にいたい、とは思う。
まだまだだなぁとも。
それから自分が発した言葉や行動した行為に関して、勘だけではなく、もっと正確に他スタッフさんに説明できたらなあ、と言葉足らずな僕は思う。
入浴が好きではない利用者さんがなかなか入浴せずにいるなら、例えば僕はずっとボケーっとお風呂場の近くで、立っている。その方が近づいてくる音を聞きながら。他のスタッフさんが、入浴しましょうと声をかけたら、その方はたぶん入浴しない、だからお風呂場までの道には誰もいないようにして貰うし、声かけもしない。(他利用者さんもその道にいないように安全を確保しつつ)、その利用者さんが僕の腕をつかみ、入浴に向かう。じっくりと入浴に時間をかける。(例え話です)
いまの法人より前の話ね。
いまは入浴介助はしてないから。
仕事ができるかどうか?はよく分からない。
それは会社が判断する事だし。
ただ、利用者さんと現場にいる時は凄く楽しい。
それはずっとそうかな?。
ただ以前働いていた法人の理事長をはじめ、
他スタッフさんたちの、とにかく仕事っぷりや言葉がいまも僕を鼓舞する。
気に入られてるんだよ、と理事長に怒られたあとフォローされたけれど、
いつかまた会う約束は果たしたい。
利用者の成長に、スタッフが追いついてないんだよ、と理事長は言っていた。
背筋が伸びる、いまでも。
介助の仕事に高みがあるとして、
その理事長の見ている風景にまでいけたらな、と傲慢に思う。
自分のペースでね。
ゆっくりと。
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