数年前に小説でこの作品を知りました。
映画化されると知り
公開直後すぐに観に行きました。
映像化されると
文字から受け取る感覚に加えて
悲しさ・切なさ・寂しさそして苦しさに
拍車がかかりました...。
日毎、薄れゆく母百合子さんの記憶の中で
最後まで
色濃く残る思い出と
息子泉さんに対する謝罪の気持ちが
まるでシーソーのように思えて
人間らしささえ感じました。
病と名のつくものは数多とあり
どれもそれぞれの痛みや苦しみや葛藤が
ありますが、これまでの人生の記憶
そのものを消し去っていくこの病だけには
一生無縁でいたい...。と思いました。
生きていれば
皆無とは言えないテーマに
深く考えさせられた作品でした。
#百花
#映画感想文