夏空と猫

エッチング、16×18cm

猫ってよく窓の外を眺めてますよね。ダラリと。ヒゲが風を受けて気持ち良さそう。で、鳥を見たら急に起き上がって、カッカッと遠くから威嚇してる。

そんなダラリとした猫の姿を、エッチング（銅版画）で作ってみました。空やカーテンのハーフトーンの感じは、アクアティントという技法を使っています。

エッチングって、銅版を腐食液に浸して部分的に腐食させないといけないんですが、この腐食液を扱うのにその都度防護メガネをしたり分厚い手袋をしたり、結構大変なのです。腐食液の上で呼吸するのも危ないと言われてますしね。あまり健康に良く無い技法なんじゃないの？と思ってしまい、銅版画はこの作品以来作ってないのですが（笑）、それでも銅版画だけが表現できる素敵な奥深さがあると思うので、是非またチャレンジしてみたいです。いつかね。