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物書き

#エッセイ
#詩


20年前  自分に宛てて書いたハガキが届いた

言わいる  タイムカプセル

内容は  今日の天気と
今から出かけるがこの手紙の締め切りが
今日までだから  慌てて友達にも出すように
伝えた  と書いてあった
なんだかんだ書いてあった最後に

" とにかく みんなが元気でいればいい "  と
書いてあった

若い時は  突拍子もないこと
書いてやしないかと思っていたから
変わってない自分に  少し安心した

残念ながら20年の間には  みんながいつまでも
元気ではないし  もう旅立った人もいる

写真と一緒で手紙で一瞬
当時の自分がどうだったか蘇る
しかし  変わってない自分に
大半が  その場しのぎ  でやってきたようにも感じ
立派なオトナになってて欲しかったような
気もした

光陰 矢の如し
現在から20年先は あっという間か
また自分に書くなら

" いつまでもそのままで " 



「 月桃の森で 」

お腹が空いたから
やって来たと思っていたけど
それは遊ぼうとやって来ただけ

グルグル喉を震わせ
少しの時間
暗闇にいようよとたたずむ

電信柱のLEDが照らす
狭いながら 多く茂った月桃の庭に

ひとりの人間と 1ぴきの猫
ふたつの顔と 4つの目

満天の星を仰ぐ私
月桃葉越しに遠くを見つめる猫




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