正直ちょっと仕事に辛くなった。
「みずさんにも私たち(この道15年はいく先輩)と同じ基準を目指して欲しい」
ぐっさぁぁぁときた。
むりむりむり、無理だってそんなの。
え、もう?早くない?無理じゃない?
責任と圧力が大きすぎるよ……
頭の中でそんな言葉が巡った。
責任が1人に対して重くのしかかる形態なことは初めから分かっていた。
正社員で9:30出勤18:30定時でありつつも、そんな時間で終わるわけもなく1~2時間の残業はザラ。裁量性のため残業代は出ない。俗人的な業務に「これは社会人が働く仕組みとして如何なものか」と思いつつこなす仕事は、正社員3割:フリーランス7割みたいな業務内容だと思っている。
先輩たちはやるべきことが滞りなく進んでいるかを見つつ、でも口出ししない。出張とその後ちょっと体調を崩し早めに上がっていて、ここ1ヶ月ずっと帳尻合わせの毎日でいっぱいいっぱいだった。でも私がやらなきゃやる人はいない。案件3つ分に加えてアシスタントが3つ。これが入って3ヶ月目の人がやる量なのかと怒りのような焦りや重さを感じつつ、本当に“なんとか”毎日を乗り切っているといつ、自分としてはギリギリな状態が続いていた。
ようやくそろそろ、帳尻合わせが無くなってきたらそれくらいの時、なんとかぎりぎり心の余裕だけは保たれる(業務はぎりぎやばいくらい)ようになってきた時に言われたのだ。
「みずさんにも私たち(この道15年はいく先輩)と同じ基準を目指して欲しい」
ただでさえいっぱいいっぱいの今、やっと滞りなく業務は進められそうなときに、そんなことを言われてしまったのだ。まだ3ヶ月目の最中、ようやく仕事4ヶ月目を迎える頃である。
確かに私の仕事は、お客さんの“売上を上げること”である。なにか施策を入れた時に、ユーザーの動きが変わって「すごっ!おもしろ!」だけじゃダメで、それを売上に繋げなきゃ意味が無い。
そんなの分かってた。つもりだったんだと気付かされた。目の前のやるべきことは確かに“売上を上げる”ためのことだけれど、途中で売上が足りなそうなったら“なにか”をして、なんとか売り上げなければならない。だから求められるのは15年は先を行く先輩たちくらいのクオリティだ。お客さんにとって、私も先輩くらい期待に応え、満足してもらわなければならない。
その責任の重さをどっしりと感じた。重い。
私は売上とか金銭には興味なんてさらさらない。お店全体の売上とかじゃなくて、「いいな」「素敵だな」ってものがたくさんの人に知ってもらえて使ってもらえれば嬉しい。それだけ。でも私がやりたいその手段は結局は今の仕事の内容とあまり変わり無かったりする。
自分の仕事に意味があるのかな…
と聞く悩みに比べたら、私の悩みは贅沢だろう。でも、新卒15日で辞めちゃったような人に、やっと働いて4ヶ月目の私には重くのしかかった。
せっかくの金曜日なのに、土日に仕事をしないと来週間に合わない。その「休日に仕事」の影もまた私の心を黒くする。
休日まで仕事やりたくない
責任が重すぎる
逃げちゃえば楽になれると思うものの、そんなことはやっぱりできないからやるしかないんだよなと思う。
仕事は楽しい。面白い。でも、辛いなぁ。
ちょっぴり泣きたくなってしまった。
続きの二話目。
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