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心に焼き付ける永遠

煌めく水の流れ、滲むネオン。昼間の熱がこもったままのアスファルト。顔にまとわりつく、蒸せかえるような草いきれ。息を大きくひとつ、吸いこんだ。それは紛れもなく、夏の夜の匂い。

夏の夜の、すべてが可能になるようなワクワク感が好きだ。大人になった今だって、ずっとそう感じている。

その瞬間は永遠。ずっとこの夜のなかに閉じこもって、その美しさに酔いしれていたい。無限のループ。どこか懐かしさを感じるような。それでいて狂おしいほど愛おしい。

いつだってあっという間に過ぎ去ってしまうこの儚くて美しい一瞬のすべてを、心に焼き付けたい。

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