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恩師の旅立ち

ついに、この日が来てしまったのね…。

 看護学校時代の恩師が旅立たれたとの報せを受ける。
看護師として、1人のひととして
とても大切なことを教えてくれた、偉大な先生が
帰天された。

わたしたちは
先生が退官されてからの学生で。
入学者選考に先生が関わってはいない学年だけど
直接、講義を受けることができて。

「それは違うね」

「偽善だね」

「…まぁいい」

と、「全てお見通しだよ」と言わんばかりの
鋭い眼光と共に発せられる言葉に射貫かれたこと。

時折見せてくれる笑顔。

「正解のない問い」

ちょっと勉強したからって、わかった気になるな。
われわれは実際に経験をしている患者さんから
教えてもらったとしても
「なにもわかっちゃいない」んだ。

看護師である前に、1人のひととして
患者さんやご家族と向き合うこと。

「わたし」(看護師として、1人のひととして)の
ベースになる部分というか。
血となり肉となる部分というか。
その中には、「先生の教え」が含まれていて。

でも
「先生の教え」をきちんと体現できてはいなくて。

だけど
「先生の教え」を
ほんのわずかであったとしても
伝えていくことができたら…と思っている。

先週から
患者さんとコミュニケーションを図るようになったのでね…。
そこで「先生の教え」を
ほんのわずかでしかないけれども
体現(実践)することができたらな…。


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