【外発か、内発か】
夏目漱石は、
「西洋の開化は内発的であって、日本の現代の開化は外発的である。現代日本の開化は皮相上滑りの開化で、事実やむをえない、涙を呑んで上滑りに滑って行かなければならない。上皮を滑って行き、また滑るまいと思って踏張るために神経衰弱になる」
と述べている。ただ、真似しようとしているだけだと、真の開花にはならず、神経衰弱になると。
1990年ころかな、大衆文化から分衆文化へという流れが出来た。共通の話題もない。ただただ、一つの分野に熱狂的な人たちが、クローズな集団を形成していく。完全予約性にしても利益が出て、成り立ってしまう。数字の上では100個売り上げがあったとしても、実際に購入した人は20人程度。もし、自分たちの集団がそうなっていたら、きっと危うい。
いまの教育は、外発的か、内発的か、どっちだ?
分衆文化への危うさに気づき、内発的につながりの大切さを感じているのは、どのくらいいるんだろう?これも、きっと分衆化しているんだしーーー。