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「もっと稼がないと」と焦るあなたへ。そもそもお金って何?

「お金持ちになれば幸せになれるんだって思ってました」

先日、あるクライアントさんがそうつぶやきました。

お客さんとして、自分と同業の方のサービスを受けたそうです。
その先生は独自の技術を持ち、富裕層相手のサービスを展開。経営は順調。お休みも自由に取られている様子。
でも、その業界に対する不満に始まり、果ては奥さんの愚痴まで(^^;
特に同業であることを話したわけでもなく、話を振ったわけでもないのに、ぼやきが止まらなかったそうです。

「私がなりたいと思っている理想を実現していて羨ましい。でも、あんなに高額取ってるのに、不満って無くならないんだ...」

それにビックリしたと。

彼女はちょうど最近、ご自身に起きたある出来事に対して、嬉しい・悲しい、さまざまな感情を経験されていました。

「でもあの先生は、どっちかじゃないと幸せじゃないっていうか...
たとえ今ある不満が全部解消したとしても、幸せになれるのかな?
だからなんか、どっちになっても別に幸せっていうか...。どっちかじゃないから幸せじゃないって、自分も思ってたのかなって気づいたんです」

そんな話をしてくださいました。


『一切皆苦』

ブッタはそう言いました。
「苦」とは苦しみというよりも、自分の思い通りにはならないこと、という意味です。

生老病死。
人間である限り、決して「苦」から逃れることは出来ません。
すべて自分の思い通りになるなんてありえません。
あのブッダでさえも、最後は食中毒で下痢と腹痛に苦しみながらお亡くなりになってるんですからね(^^;


さて。

「お金のブロックを外さなきゃ」
「豊かさを引き寄せるぞ!」

こんなふうに意気込んでみても、なぜかうまくいかない。
自分の思い通りにはならない。

だとしたらそれは、「お金」というものに対する認識が、少し歪んでいるからかもしれません。

起業コンサルタントとして数多くの起業家さんたちを見てきましたが、料金設定や売上げの不安、「お金」で悩む人の多くは、お金に対する"ある勘違い"をしています。


先日の【勇気が出るラジオ】では末吉さんと、「そもそもお金って何?」という本質的な問いを深く掘り下げました。
その一部を読みやすく書き起こしました。

きっとあなたの「お金」に対する見方を、がらりと変えてくれるはず。

「お金持ちになれば幸せになれる?」

この問いに対するあなたなりの答えが見つかることを祈っています。



むつこ
末吉さん、「そもそもお金って何なのよ?」って言われたら、なんて答えます?またいつもの無茶振りですか、これ(笑)

末吉
全然全然。でもこれは笑い話として、逆に無茶振り返しで、むつこさんはどんな感じです?もちろん僕も答えることは出来るんですけど、むつこさんのやつ聞いてみたいな、ってちょっと思ったんですけど。

むつこ
お金はエネルギーだし、お金は幻っていうか象徴に過ぎない。お金ってただの概念じゃないですか?お金そのものに意味があるわけではない。
これ2回目か3回目の放送の時に言ったんですけれども、「問題は本当はお金じゃないよね」とは思っている。

ただ、この世のことというか、例えばビジネスっていう面においては、「お金のことはしっかり考えないとダメですよ。計画的に考えないとダメですよ。お金を稼ぎたいと思うのならば、お金の稼ぎ方を勉強するんじゃなくて、お金の使い方から学ばないとダメですよ。お金使えなかったらお金は稼げません」っていうふうに、現実的なところでも聞かれれば話せるし、みたいな感じ。

だけど、自分の嘘偽りなく正直な感じでは、「お金って別に入ってくるよね」って感じですね。

末吉
ああ、まあ、やることをやっていれば入ってくるもの。

むつこ
そうですね。で、たぶん私、今生のテーマにお金って入ってないんじゃないかって、結構思ってたりもします。

あんまりお金で悩んだことないって言うと、多くの人が誤解して、私がものすごい金持ちの家に生まれてるとか、なんかすごい財産があって、食うのに困ってないだろうとか、思うかもしれないけど、そんなことなくて。
ごく普通の家に生まれて、私自分の中でも結構忘れてたんですけれども、これも初めて公の場でカミングアウトするんですけど、私、確か小学生か中学生の頃、家が貧乏だっていじめられてたんですよ。

末吉
ああ、なるほど。はいはいはい。お家はそんな感じだったんですね。

むつこ
いや、それがただ単にボロボロの家に住んでいた。家がボロかった。
うちの親が旅館に勤めていて、そこの宿舎というか、それで貸してもらっている元旅館の離れだったところに住んでいたので、建物が古かったんですよね、結構。

で、それでボロい家に住んでいるみたいにからかわれていて、今のいじめみたいな陰湿なものではないけれども、結構いじめられてたな私、そういえば、みたいな。
でも生活が貧しかったかっていうと、そういうことはないし、たぶんそのその界隈で一番初めに家に電子レンジあったし、学校の中で一番初めにコンタクトレンズにした人だし、みたいな。

末吉
なるほど。めちゃめちゃお金持ちじゃないけど、一般よりもしかしたらちょっと裕福かもしれませんね、ぐらい。

むつこ
裕福というか、うちの親が変な人だったのかもしれなくて、なんか食べるものには贅沢しよう的なところがあって、ちゃんとおいしいものは食べようねみたいな感じの人で、他にはあんまお金かけないけどみたいな。
でもわかんないですね、電子レンジ買ってんだもん。父親が新しいもの好きだったので、すぐ買いたがる人だったので、なんかあんまり貧しい感覚は自分の中にはなかった。でも学校に行くとなんかいじめられていたな、そういえば、みたいな。

だから別に裕福な家庭ではないし、お金いっぱい持ってるわけでもないし、今現在だってすごく贅沢な暮らしをしているわけではない。ごく普通の暮らしをしているだけ。

だからお金のブロックって、一回目から話してますけれども、
「お金をたくさん使えるようになることがお金のブロックのないことだ。
これ、勘違いしてますよ、みなさん!」

っていうふうに私は昔から言ってるんですよね。

たくさん使えるようになることがお金のブロックが無いんじゃなくて、それって結局、お金に縛られているわけじゃないですか?

たくさん稼げたら自分は幸せ。たくさん使えたら幸せ。
でも使えなくなったら不幸せになってしまう。
ということは、お金という価値観に縛られているっていうことだから、それ、めちゃめちゃお金のブロックがあるっていうことなんだけどな。

っていうふうに、キラキラ起業女子ブームの時に、「こんな高いホテルでお食事してます」っていう写真を眺めながら、これ私からすると、「めちゃめちゃお金のブロックあります」って言ってることに見えるんだけどなぁ...と思って眺めてました。

お金があろうがなかろうが、私の幸せには関係ない。
っていうのが、本当の意味のお金のブロックが無いっていう意味なんじゃないの?

というふうに私は思ってるんですよね。

末吉
確かに。
それすごく重要ですね。ある意味の一つの結論というか、おそらく、例えば違う言い方をすると「足るを知る」というか。
本当におっしゃる通りで、多分基本的にはちゃんと生きることができていたら、ほとんどの人は満足してもいいっちゃいいわけじゃないですか。

むつこ
今、「足るを知る」という言葉が出ましたよね。
足るを知る。
これも結構、誤解してるんじゃないの?って思うところがあって。

「足るを知る」っていうと、「身の丈を知る」とか「身の程に合ったことでいいんじゃないの?」みたいに、なんか「そこそこでいいんじゃないの?」って捉えてるんじゃないのかな、って思うんですよね、多くの人が。

でも、そういう意味ではなくて、私がとらえている「足るを知る」っていうのは、

私という存在はこれだけ満たされた存在である」ということを知りなさい。じゃあ、その自分にふさわしいこと、その自分がすべきことはなんだろう?

そういう意味で私は、足るを知る。
自分はこんなにもたくさんのものを持ち合わせているし、こんなに豊かな存在である。足りている存在である。ということを知る。
という意味なんじゃないのかな、というふうに私は考えてるんですよね。

で、「その自分だとしたら、この世界に何ができるだろう?」だし、「当然この自分にふさわしいものは、この自分にふさわしい豊かさは流れてくるよね」っていうふうに考えている。

末吉
本当に見事な、教科書的にも見事な説明だと思いますし、その通りの感覚でむつこさんはたぶん生きていらっしゃるんだろうなあ、っていうことを思いますよね。

むつこ
そう言われたら、「そんなに立派な人間じゃないですー」とかって、ビビっちゃう私もいるんですけど(笑)

末吉
でも、本当にちょっと嫌な言い方すると、ド正論だし、本当に正しい一つの在り方だと思いますよね。

むつこ
正論っていうか、世界ってそういうふうにできてるよね。

末吉
まあわかる。言わんとしてることわかります。
多分これ普通の人が聞いて...
どういうふうに言ったらいいんだろうなあ...難しいなあ...

むつこさんを上手くあげて言うとしたら、たぶん本当にクリアに物事を、世界を見てるんだと思います。
じゃあもう、それこそ嫌なぐらい持ち上げて言うと、本当にいろんなことのバランスが見えていたり、「足るを知る」っていうことにさえ、本当おっしゃる通りもう既にね、基本的には色がついている。
それも無く、まず見てる。「足るを知る」っていうことに対してもね。
それに対してご自身の、ちゃんとそれもセンサーとしても、何て言ったらいいのかな...ちゃんとそれを、色をつけずに多分見てる。

だから僕が「足るを知る」って言ったとたん、バーって言い始めたんですよ。世の中の「足るを知る」って、私の言ってる「足るを知る」はそれじゃない、っていうことをすごく言い始めた。

で、僕もそれはすごくよくわかる。
「足るを知る」っていうことは多分そうじゃない。
僕も歪んで見てるけど、だから超、むつこさんを持ち上げて言うと、歪んで見てないってことですね、むつこさんは。

だからむつこさんがそれがどこまで出来てるかわからないけど、僕は超教科書的だし、すごくそれが感覚としてもわかっていて喋られてましたね、って僕言ったんですよ。こんな感じかな。
だからもう本当に変な言い方ではなく、まあ終わっていいんじゃないかなと思う。

むつこ
終わって?どうしちゃったんですか?終わっていいって、そんな投げやりな態度(笑)

末吉
今回は終わってもいいぐらい、もうみんなにとって受け取れるものはあったんじゃないかなと思う。

というか、むつこさんが言った言い方というか、その感覚で生きれれば、本当にお金のブロックというものは存在しなくなりますよね、基本的に。
僕が言った「足るを知る」って言い方は違ったかもしれないけど、その感覚になれば、お金のブロックというものは発生しえないものですからね。

むつこ
そうですね。
なんだろう...畳み掛けるようで申し訳ないんですけど、それが出来てるかどうかは置いといて、というのも、「あれ?」って。そこも私、引っかかりポイントだったんですけど。

出来てる・出来てないっていう、その考えすらも必要ないというのか...この世的に、出来てる・出来てないかって言ったら、私は絶対できてない自信あるんですよ。
そんなの自分が実現出来てるかどうかって言ったら、「全然できてません。私はそんな立派な人間じゃありません」っていうのはもう、ある意味本当に、「100%自信を持って全然できてません!」って言える自信があるくらい出来ていない。

出来てる・出来てないという物差しさえも必要ない、というのか、出来てるとか出来てないとか、以前の話っていうのかな。

出来てる・出来てない。
それは、出来てないところも人間としては当然あるよね。でも世界のありようとして、どんなふうに自分は世界のことを見ているのか?世界はこんなところだって自分は理解しているか?
ですね。

そこで生きる人間おおのぎむつこが、出来てるか出来てないか、って言ったら、「全然できてません!」「申し訳ありません!」って言うしかないですね。

で、出来ないことに対して、それをやっぱりネガティブに捉えてしまう人も多いと思うけれども、「出来てないっていうことは伸びしろだよね?」って考えればいいじゃんって。

出来ないことなんかどうせ山ほどあるし、死ぬまで出来ないことだらけだけど、それをちょっとずつ埋めていくことが人間として生きることの楽しみなんじゃないのかな、だし、それこそ今生で果たすべきこと、学ぶべきことをやってるんじゃないのかな、みたいな感覚です。

だから出来ないのは当たり前ですよ。
そんなに完璧に生きられるわけないじゃん。たかが人間なんだから。
っていうのは、やっぱりすごく言いたいですね。

そういうことが出来ない、実現できてない自分だからダメだ、っていうふうに否定してしまうことほど考えてほしくないこと、思ってほしくないことですね。

末吉
だからもう本当に全く同じことを言うんですけど、本当に完璧。教科書通りの考え方だったと思うから、どういうふうに捉えられたかわからないですけど、これに関してはほぼ話すことがない、っていうぐらいな感じなんですよ。

むつこ
そうですか。

末吉
だから終わるっていう話は、本当に全然ネガティブじゃなくて、多分、もうこれ以上に言うことがないっていう...

結局、さっきの出来てる・出来てないの論理と一緒で、だからずっとこのラジオは基本的に、僕とむつこさんが喋りたいこと喋る。「それ以上何が必要なのでしょうか?」っていうところに立ってる。それを、今日、話されたようなことの実践として僕たちはやってる、っていう感覚ですよね。

むつこ
そうですね。これを聞いてスッキリしてもらいたいんじゃなくて、モヤっとしてもらいたい。そういうものを作りたいっていうのも、結構初回の頃、お話ししたような記憶があるんですよね。

みなさんの中に問いを残したい。

わかるようでわからない。なんかわかりそうでわかんないんだけど、なんかそこに大事なことがありそうな気がするけど、わからないけどなんだろうって。考えるきっかけになってくれたらいいな、というふうに思っております。

末吉
だからなんか、その意味ではそういうふうになってるんじゃないかなって思いますよね、本当に。

むつこ
そうであれ、と思ってます。

「#5-4 「お金のブロック」が存在しない生き方のヒミツ」より


「んー、わかりそうでわからない。もうちょっとでハラ落ちしそう...」と思ったら、ぜひ音声でどうぞ
二人のナマの対話を通して、文字だけでは伝わらない"その感覚"を感じ取っていただけると思います。

「お金」がテーマのシリーズ5。
その第1回から続けて聴くと、より一層、「!!!」が起きる確率が高くなると思いまーす(^^)/

    

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