パパ不在の私にはじめて出来たパパ
所謂機能不全家庭とでも言うのかしら。
そんな環境で私は育ちました。
母は私を愛しているけれど
愛し方がわからなかったみたい。
子を愛する母親の愛を知らなかったのかもしれない。
生みのパパは都合の良い時にパパになり、
最後は罪を犯して消えた。
そんな人間に親権があったというから驚きだ。
そしてママもパパもボロボロで
歪んだ愛の中育った私は
歪な育ち方をして、我を理解できずに
発達障害を理解できずに
ただ増える睡眠薬と10年の付き合いをしてきた。
新しくやってきたパパは
暴力的で暴言も凄かった。
それに疲弊したママは、自殺を私に仄めかすようになった。
産みの母しか信じられない、ある意味洗脳の中に居た私は、
義父を敵だと思い込んでいた。
それも、つい、最近まで。
精神科の先生は通うたびに母親から離れることを促していた。
確かにそれが大正解だった。
だから勉強をしたが、ストレスと睡眠障害で記憶がない。
結局二流三流の大学に浪人してようやく受かった。
この費用は義父が出したものだ。
私は地元から離れて一人暮らしを始めた。
ようやく始めた一人暮らしだが、
歪んだ生活しか知らない私は、せいかつ
というものがままならなかった。
起きては寝て、起きては寝て
お腹が空いたらご飯を食べる。
お金が無くなったら稼ぐしかない。
でも稼ぐ方法がわからないから
スカウトに騙され風俗に流れる。
お金が無い、無いと言って母にお金を沢山もらった。
私はお金の使い方すら知らなかった。
こんな生活を続けていたら、
母親が上京してきた。
働き方も教えられない。
私は風俗から抜け出すことができなかった。
病院からそろそろ働くことをすすめられ、
彼氏もできたので普通に働いた。
人間関係が築けず無理だった。
母との生活にしんどさを感じつづけ、
元カレと二人暮らしをすることにした。
元カレは家政婦のように私を使い、固定時間のバイトを要求した。
それがある意味正解だった。
固定時間のバイトをはじめた後、
今の彼氏と出会った。
元カレには生活能力などや価値観の違いで別れる事になった。そりゃそーだ。
そして、彼氏とほぼ同棲を繰り返しながら
同棲する事にした。
彼は私を見てくれた。
私が大人でない事に気づいてくれた。
彼は、私のパパになってくれたのだ。
人間関係について。生き方について。
言葉について。マナーについて。
大人とはこういうものであり
子供とはこういうものということ。
私の癇癪を受け止め、発達障害を理解する。
こんな人、親以上に親だった。
私は彼をパートナーと思っているし、パパとも思っている。
彼は私を娘同然と思いつつ、パートナーとしてみてくれている。
そして、私が大人になれた時
結婚しようと約束してくれた。
そして、義父が狂っていたわけではなく、
母親がおかしい事に気づかせてくれた。
25年間の洗脳から抜け出した瞬間だった。
私は大人になると決めてやっと5ヵ月だが、
バイトを週5で続けている。
風俗なんて戻る気もない。
そして、お金に余裕さえ出てきた。
つまりは生活能力を手に入れたのだ。
それもこれも全部、出会って2年の彼が私を変えたのだ。
三人目のパパのおかげなのだ。
私はこの睡眠薬とさよならすれば
今の彼と結婚するつもりだ。
その為に彼も生活サイクルのサポートをしてくれる。
彼自身が私と結婚したいと強く思い、
サポートしてくれるお陰だった。
遅くなってしまったがもう、私も子供をやめて
大人になろうと思う。
薬の無い普通の生活に、精神科も卒業して。
そして、私は母になりたい。
狂った母親にならないようにだけ気をつけたい。
私の経験を生かす時がきた。
さよなら、パパママ。
大好きです、貴方が。