【WSET Level 3対策】Tasting対策(模擬試験に向けて)
WSET Level 3の第10回目の講義の際に、Tastingの模擬試験があります。これまで、あいまいにやってきたので、ここで、Tastingの総まとめをしてみました。
Tasting試験の仕組みを理解する
まず、スタディガイドを確認しました。スタディガイドの25〜31ページに採点の仕方などが丁寧に書いてあります。今一度、読み直しましょう。教科書の第1章も読んでおきましょう。
試験の方法を確認
試験は30分間で、赤と白のスティルワインが出る。白は甘口のこともある。泡や酒精強化ワインや欠陥のあるワインは出題されない。SATカードは持ち込めない。
思い切って、lowとhighを使う
low - medium(-) - medium - medium(+) - highという5つのスケールが、Level 3ではよく出てきますが、このスケールは、5つの均等なスケールではありません。もともとは、low - medium - highの3つだったものをmediumをさらに、3つに分けたものです。どうしても、無難に、mediumとかmedium(+)を使いがちですが、lowとhighをしっかり使うことが重要です。
SATは覚える必要がある
SATカードは試験には持ち込めないので、暗記する必要があります。是非、一度、SATカードを見ないで、すべての内容を書き出してみましょう。特に、英語で受ける人は大事です。僕は、直前に3回くらいやりました。
ハイフンで区切られているものは、一つしか選べない
たとえば、赤の色は、purple, ruby, garnet, tawny, brownから1つ選ぶ。purpleとruby両方選んだら、点数になりません。
scaleはSATカードに正確に使う
scaleになっているものは、ほとんどが
low - medium(-) - medium - medium(+) - high
のように5つから選びますが、alcoholだけは、
low - medium - high
の3つから選ぶ。medium (+)と書いたら間違いです。
Intensityはhighではなく、pronounced。Bodyはfull。FInishはlongです。Intensityはlowではなく、light。Bodyもlight。Finishはshortです。用語を間違ってもダメです。
AromaとFlovorはdiscriptorを選ぶ
AromaとFlavor characteristicsでは、Type(primary, secondary, tertiary)やCluster (e.g. Green fruit, Oak)ではなく、個別のdiscriptorを選ばなければいけない。
Aromaの点数の入り方(Aromaは5つ選ぶ)
AromaがPrimaryだけの場合。適切なprimaryのaromaに1点。4つまでの他の適切なprimary aromaに1点ずつ。
Simple wineの場合。simpleと書くことに1点。適切なprimaryのaromaに1点。3つまでの他の適切なprimary aromaに1点ずつ。
AromaがPrimaryとsecondaryの場合。適切なprimaryのaromaに1点。適切なsecondaryのaromaに1点。3つまでの他の適切なprimaryまたはsecondary aromaに1点ずつ。
AromaがPrimaryとsecondaryとtertiaryの場合。適切なprimaryのaromaに1点。適切なsecondaryのaromaに1点。適切なtertiaryのaromaに1点。2つまでの他の適切なprimaryまたはsecondaryまたはtertiary aromaに1点ずつ。
Flavorの点数の入り方(Flavorは3つ選ぶ)
FlavorがPrimaryだけの場合。適切なprimaryのflavorに1点。2つまでの他の適切なprimary flavorに1点ずつ。
Simple wineの場合。simpleと書くことに1点。適切なprimaryのflavorに1点。1つまでの他の適切なprimary flavorに1点ずつ。
FlavorがPrimaryとsecondaryの場合。適切なprimaryのflavorに1点。適切なsecondaryのflavorに1点。1つまでの他の適切なprimaryまたはsecondary flavorに1点ずつ。
FlavorがPrimaryとsecondaryとtertiaryの場合。適切なprimaryのflavorに1点。適切なsecondaryのflavorに1点。適切なtertiaryのflavorに1点。
書き方例
なお、simpleなaromaのときは、以下の様に書きます。
テキストの第1章とThirtyfiftyのTasting Guideを読んで気になったこと
Color intensity
redの場合、45度に傾けて向こうの字が読めたらpale、見えるが読めなければ、medium、見えなければ、deep。
Color
whiteはlemonを起点にして、緑の要素があれば、lemon-green。茶色かオレンジの色相が少し見えれば、gold。amber, brownは使わない。
redはrubyを起点にして、rimに明確な青/紫があればpurple、rimにオレンジか茶色があればgarnet。tawny, brownは使わない。
Nose Intensity
Swirlせずに、グラスを鼻に近づけて、顎の位置で香りをはっきり感じればpronounced、下唇の位置ではっきり感じればmed(+)、グラスに鼻を入れてはっきり感じればmed、Swirlしてグラスに鼻を入れてはっきり感じればmed(-)、それでもはっきりしなければlight
Development
PrimaryとSecondaryのみで、secondaryがintegrateされていなければ、youthful
PrimaryとSecondaryが優位だが、いくぶんtertiaryがあれば、developping
Tertiaryが優位で、いくぶんprimaryとsecondaryがあれば、fully developped
Sweetness
medium dry: 明らかに甘口であるが一部酸によって甘さが隠れることもある。10-18g/L。German Riesling Kabinett
medium sweet: 甘口であるがデザートワインではない。19-45g/L。White Zinfandel, Alsace Reisling, German Auslese.
Sweet:完全な甘口。>45g/L。Sauternes, Tokaji, Port
Luscious: >150g/L。Rutherglen Muscat, PX Sherry, Trockenbeerenauslese
Tannin
Lowの例:Beaujolais Nouveau、Rosé
Medium(-)の例:cheap red Burgundy, cheap Merlot
Mediumの例:quality Burgandy
Medium(-)の例:young St Emillion, Crianza Rioja
Hihgの例:Quality young Left Bank Bordeaux, Barolo, Cahors
Alcohol
Low: <11%
medium: 11-13.9%
High: ≧14%
Body
Alcoholが大きな判断要素であるが、そこに、樽香やlees contactなどがあれば、上方修正する。
Flavor Intensityの判断
Light: none
Medium(-): 口中ではmedium、吐いた後はlight
Medium: 口中ではmedium、吐いた後もmedium
Medium(+): 口中ではpronounced、吐いた後はmedium
Pronounced: 口中ではpronounced、吐いた後もpronounced
Flavor characters
AromaとFlavorは基本的には同じであるが、earth, spicy, toastyはPalateの方が感じる。Fruity、floralはnoseの方が感じやすい。
Finish
ワインを吐き出した後、口をあけていてFlavorがどのくらい続くかで判断。
追加情報
aromaは5点、flavorは3点点数が入りますが、aromaは5個、flavorは3個までしか選べないという意味ではありません(僕はそう思っていました)。aromaは5個以上、flovorは3個以上選んでもよく、加点方式なので、間違えたものを選んでも減点されません。ですから、できるだけ、たくさん選んでおいた方がよいようです。僕の習っている先生は7-9個は書いた方がいいと言ってました。
でも、そしたら、赤ワインは、赤系果物、黒系果物、全部書いておけばいいということか。おすすめはしませんが。