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【WSET Level 3対策】記述式問題の解き方

Napa Valley WIne Academyの
https://napavalleywineacademy.com/use-this-foolproof-method-to-ace-those-short-answer-questions/
を参考にさせていただきました。

次の例題を考えてみて下さい。Study Guide Part 1bに掲載されている問題です。

Vertical shoot positioning (VSP) is a trellising system often used when growing Chardonnay in a cool climate. Explain why a grape grower would choose to use this system.
垣根仕立て(VSP)は、冷涼な気候でシャルドネを栽培する際によく用いられる仕立て方である。ブドウ栽培家がこの垣根仕立てを採用する理由を説明しなさい。

まず、ポイントを漏らさぬように、問題文にある、キーワードに○をつけます。この問題の場合、○をつけるべきは、Vertical shoot positioning 、trellising system、Chardonnay、cool climate、grape grower、this systemです。

問題文にある動詞によって回答の仕方が変わります。

・Define(定義)の場合は、それが何か、簡単な定義を書く。
・Describe(描写)の場合は、1に加え、それがどのようにいつおこるかなど詳細を書く。
・Expalain/Discussの(説明/議論)場合は、2に加え、なぜそれが使われたり、必要だったり、望ましいかを書く。
・Compare(比較)の場合は、3において、2つが同じか異なるかに注意しながら、explainする。

この場合、Expalinですから、簡単な定義を書き、詳細を書き、なぜそれが使われるかを書くことになります。

キーワードからの発想は

・Vertical shoot positioning →training、shading、shoots
・trellising system→sunlight
・Chardonnay、cool climate→ripening

したがって、回答のアウトラインは

・Define VSP
・Explain how training shoots vertically increase sunlight (shading)
・Explain why sunlight needed in cool climate

となります。

文章をまとめるときに注意をするのは、

・小説を書くわけではないので、必要最小限の言葉でわかりやすく書く。
・アウトラインに沿って書く
・動詞の定型表現にこだわる
・例を挙げる
・試験を採点する人は、あなたが言及したワイン関連の用語を知らないと仮定してください。
・きちんとした文章を書く
・校正する

Study Guideに掲載されているExcellent Answerです。

In fool climates grapes can struggle to ripen fully. A grape grower can help the grapes to ripen by increasing their exposure to sunlight and heat. In VSP, the shoots are trained up the wires, meaning that the grapes are not shaded by any shoots that otherwise hang down. Their exposure to sunlight and heat is therefore maximised.
冷涼な気候では、ブドウは十分に熟すことができない。ブドウ栽培家は、ブドウが日光や熱に触れる機会を増やすことで、成熟を助けることができる。VSPでは、新梢をワイヤーに沿って伸ばしていくので、下に垂れ下がった新梢でブドウが日陰になることがない。ブドウの日光と熱への露出が最大になる。
Study Guideに掲載されている、よくない解答例です。

Study Guideに掲載されている、よくない解答例です。

In a cool climate VSP exposes the fruit to more sunlight and heat.
冷涼な気候では、VSPは果実をより多くの日光と熱にさらすことになる。

Napa Valley Wine Academyの回答は以下の様になっています。上記のExcellent Answerでは、Chardonnayのことについては触れていないので、それを追加した解答例になっています。

In VSP, the shoots are trained up the wires, which prevents shading of the berries by the shoots and leaves. If berries are shaded their exposure to sunlight and heat are minimized. In a cool climate where grapes may already struggle to ripen fully, the grape grower will choose to use VSP to maximize the grapes exposure to sunlight and heat to achieve full ripening. For Chardonnay this will help develop more comlex, riper fruit flavors and balance the acidicity, since during ripening acidity decreases and phenolics, which give a wine its aromas and fruit flavors, increase.
垣根仕立てでは、新梢をワイヤーの上に養成することで、新梢や葉による果実の遮光を防ぐことができる。果実が日陰になると、日光や熱にさらされることが抑えられてしまう。冷涼な気候で、ブドウが十分に熟すことができない場合、ブドウ栽培家は垣根仕立てを使用して、ブドウが日光と熱にさらされる時間を最大化し、十分に熟すことができるようにする。シャルドネの場合は、より複雑で熟した果実のフレーバーを生み出し、酸味とのバランスをとることができる。なぜなら、成熟が進むと、酸味が減少し、ワインにアロマと果実のフレーバーを与えるフェノール類が増加するからである。

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